第6回西穂写真展 結果発表
お待たせ致しました。 第6回西穂写真展にて受賞されました作品を発表いたします。 今回も多数のお客様から投票をいただき、楽しいイベントを作り上げることができました。 御協力いただきました皆様方に、厚く御礼申し上げます。
投票結果
西穂高賞 (人気投票第一位) 『 鋭峰の秋 』
独標賞 (人気投票第二位) 『 落日 』
焼岳賞 (人気投票第三位) 『 秋色の西穂高岳 』
渡辺源一 様
高田トミ 様
三平愛 様
各 賞
林三樹生賞 『 朝の詩 』
西穂山荘賞 『 頂上目指して 』
特別賞 『 雲海と落日 』
岩渕幹夫 様
三吉貞夫 様
吉田千恵 様
山岳カメラマンの林三樹生先生による講評 ★西穂高賞 同氏の3枚はいずれも構図がバランスよく、ベテランの技を窺わせます。この「鋭峰の秋」は多くの人が狙う丸山からの岩峰を夕暮れの斜光線を利用して的確に捕らえ、万人向けの秀作に仕上がっています。プリントでやや色彩が偏っていますが、クリアな秋の空気が感じられます。 ★独標賞 重い空からこぼれ落ちようとする夕暮れの太陽。光の屈折で作者が「御玉杓子から絞り出される卵の黄身」と表現する、ユニークに歪んだ瞬間を捕らえられたことが成功に繋がりました。上部の空は少なめにするとよいでしょう。 ★焼岳賞 独標から見上げる西穂高岳。縦位置構図によりそびえ立つ様子が強調されました。紅葉は盛りを過ぎているようですが、柔らかなスポット光が山肌を照らし、深い青空、適度な雲が爽やかな色彩を添えて、この状況下でのシャッターチャンスをものにしています。 ★林三樹生賞 同氏の出品作は3枚とも安定した構図でシャッターチャンスを捕らえており、力量を感じさせます。その中でこの「朝の歌」は構図的に最善ではないものの、日の出の朱に染まるシュカブラを伴う雪面が冬山の空気感と神秘性をよく伝え、山頂へと向かう斜面の描く奥行きが見る人を引き込んでくれます。山岳写真としての魅力に優れた一枚として、本賞に選ばせて頂きました。 ★西穂山荘賞(オーナー賞) 独標の上から稜線を見下ろしての撮影により、背景となった上高地の一部が高度感を伝えています。雪庇近くに立つ二人の登山者にはハラハラしますが、写真としては効果的な位置です。同じ構図で右側に光の当たる午後に撮れれば、更によいでしょう。 ★特別賞 雲海に沈む夕陽というシャッターチャンスが成功しています。手前の雪面が光線に映えていること、中間の樹木が影となって画面を引き締めていることもプラスです。画面上部の空きすぎとピントの甘いことが惜しまれます。 ★総評 今回の応募作も「美しい作品」としての力作が大部分でしたが、「楽しいスナップ」と呼ぶべき開催の趣旨に添う作品ももっと増えて欲しいと思っています。 写真は「美術」ばかりでなく、「記録」という面もあります。一瞬の情景や出逢いを記録して残す道具としては、登山行為全般を題材として撮影してみることも、貴重な思い出作りとして後々生きてくるものです。 そのためにはカメラのコンパクトさを生かし、荷物を降ろさずに素早く取り出して写せる態勢でいることが有効でしょう。楽な道では手に持ったままに、或いは手の届くベルトに収納して歩くなどすると、シャッターチャンスを逃しません。その場合でも素早く撮る一方で構図の計算を習慣付けていくようにすると、技量も向上していくでしょう。 デジタルカメラが普及したことで様々な情景が画像化され、現場にいない人でも驚きや感動を疑似体験できることは楽しいことです。撮影した写真はしまい込まず、この『西穂写真展』のような場を利用して、積極的に披露していきましょう。
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