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平成18年11月9日(木)

「 雪も降ったし、【 登山道情報 】 のページを更新しないといけないなぁ ・・・」
ということで、写真を撮りに歩き回ってきました。

詳しくは 【
登山道情報 】 をご覧いただくとして、ここではこの時期の登山についてご案内します。

郷愁を誘う秋の雰囲気は何処へやら、厳しい冬がてぐすねひいて待っているといった昨今です。雪は積もったり融けたりを繰り返しながら、次第に山を冬の姿へと変えていきます。

秋から冬へと向かうこの時期は、積雪量こそ少ないものの気象状況に大きく左右される登山となるため、けして油断はできません。
その時の状況により、適した装備は日々違ってきます。
例えば、アイゼンやピッケルは雪と氷の状況次第で必要になりますが、アイゼンを装着して岩の上を歩くことに慣れていない人は、岩の露出が多いこの時期はきっと戸惑うことでしょう。

今日の場合は天気が良く、気温も高めだったのですが、丸山から上の稜線は冷たい風が時折強く吹き、防風対策が重要でした。
参考までに今日の私の服装を紹介しましょう。
下着の上に登山用のシャツとズボン、フリースのジャケットを羽織った上に、風除けと防寒を兼ねてカッパの上下を着ました。
しかし、フリースジャケットは早朝に撮影をしていた時までは着ていましたが、ペースアップして登り始め、体が温まってきたところで脱いでザックにしまいました。休憩したときに体を冷やさぬよう羽織るつもりでいましたが、今日のところは使いませんでした。

頭部には、これも防風のためのかなり薄手の目出帽を被り、その上に耳を覆える帽子を被りました。
手袋は、雪の付いた岩をつかむことを考えて、冬用のミトンにしました。
アイゼンは独標までは不要でしたが、そこから先は装着して歩きました。

これはあくまで今日の気象条件下での装備です。
人によって寒さの感じ方も違いますし、撮影目的でじっとしている時間が長い人は、もっと暖かい衣類が必要です。

様々な時期・様々な場所での登山経験を積んだ上で、最新の情報を元に自分に合った準備することが大切ですね。

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 ( 粟 澤 )

平成18年11月8日(水)

今朝の最低気温はマイナス10度。

6日から降り出した雪は西穂高岳を白く染め、冬がすぐそこまで訪れていることを告げています。

ニョッキリと伸びた霜柱や、凍てつく葉や岩からも、季節の変化を感じられるようになりました。


山荘では、スタッフが毎日冬の準備に追われています。

北アルプスの稜線に建つ山小屋で冬も営業しているのは、私たちの西穂山荘だけです。
近隣の他の山小屋では小屋閉めを迎え、皆下山していく中、当山荘で越冬するスタッフ達は山荘を冬仕様にチェンジすべく一生懸命働いています。

北アルプスの冬は吹雪いているのが当たり前で、3月中旬になるまでは晴天が何日も続くことは稀です。
雪は4メートル近く積もり、気温もマイナス20度以下まで下がることもあります。

冬の西穂は夏のように簡単に山荘まで来ることはできないため、年末年始だけは賑わうものの、お客さんの数はグッと少なくなります。
基本的に大きい方の本館は閉め、別館のみで営業します。

物資の輸送も人力に頼るのみですので、水・食料・燃料等、全てを切り詰めて大切に使い、北アルプスの長い長い冬を耐え忍ぶのです。

標高2385mのこの地では、飲料水をはじめ、あらゆる物が凍りついてしまうため、様々な工夫を凝らして冬山登山に訪れる方々が快適に過ごしていただけるよう準備しています。

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 ( 粟 澤 )

平成18年11月6日(月)

今日は長期スタッフが就労期間を終了して山を下りる日でした。

4月の下旬に入山して来た4人が、全員無事にこの日を迎える事ができました。

半年間という期間、ほとんど隔絶された山小屋という一つの社会の中で、他のスタッ
フ達と共に共同生活をした事に対して、それぞれいろんな思いがあったようです。
『こんな世界は初めての体験だ!衝撃だ!』
『集団生活に対応できるように自分を変えて行きたい。』
『私にはまだ早すぎた山小屋生活でした』
『いろんな名前を付けられました。』

最盛期には精神的ストレスもあってか、多かれ少なかれそれぞれピリピリした所があるのはいつもの事。
でも下山が近くなって来ると、なんとなくみんな和やかになって来る。
最終日には皆で山に沈む夕日を見に行く事ができた。
そして、みんな笑顔で最後を迎える事ができました。

この6ヶ月の体験が皆のこれからの人生にどんな影響を及ぼすのか予想もつかないです。先の事はわからないけど、まだまだ若い君たちだし未来は無限に広がっているよなあ。
それぞれの人生が素晴らしい物になればいいと思っています。
半年間を西穂山荘の為に費やしてくれて本当にありがとう。

山荘では冬を迎える二人の青年が、下山する仲間を見送っていました。

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 ( 久 島 )

平成18年10月31日(火)

山荘主任の後藤とベテランスタッフの明石が長い休暇に入る為に下山しました。
来週で就業期間が終了する女子スタッフはこの二人と最後のお別れになりました。

左の若杉さんはいつも後藤主任に怒られて泣かされていました。
昨日もしっかりと泣かされていました。
右の大友さんもフロント業務の始めの頃は後藤主任に怒られてばっかりでした。
でも、今ではすっかりフロント業務はまかせられるようになりました。

そして、いつも明石が二人を優しく見守っていました。

そんな頼れる二人といよいよお別れです。
若杉はやっぱり見送りながら泣いていました。

さて、山荘での生活も残りわずかです。
最後までがんばってね。

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 ( 久 島 )

平成18年10月12日(木)

ようやく小屋の前から日の出が見られるようになりました。(写真1)

7日に積もった雪もすっかり無くなりました。(写真2)

前穂高にまだ雪が残っています。
丸山の紅葉はもう終えんですね。(写真3)

独標下の丸山へ続く斜面です。(ユートピア)
ダケカンバの葉っぱも大分落ちてしまいました。(写真4)

笠ヶ岳の稜線は雪が残っています。(写真5)

独標まで全く雪はありません。(写真6)

お花畑の植生復帰の為の防護柵を冬に備えて取り外しに行きました。(写真7、8、9) 


独標の上で逆立ちをしようとしてはしてはいけません!
危険です!(写真10)

西穂への稜線上も雪がありません。(写真11)

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 ( 久 島 )

平成18年10月9日(月)

7日夜から降りだした雪は、紅葉に沸く北アルプスを一日にして雪山に変えてしまいました。

今朝は予報通りの快晴です。稜線の雪の状況が知りたかったので、朝5時過ぎに出発しパトロールに行ってきました。
まれに見る好条件に恵まれた一日ですので、写真たっぷりでお伝えします。

日の出前の東の空は既に赤く染まり、雲海の上に八ヶ岳のシルエットがきれいです。(写真1)

独標手前で珍しい現象を見ることができました。
この辺りでは7日午後に雨から雪に変わっていったのですが、その際、ミゾレ混じりの雨が岩にぶつかって凍りつき、エビのシッポのように発達したものです。エビのシッポは雲粒からできるものですが、これは明らかにもっと大きな雨粒からできたものですので、氷に近い状態です。岩氷(がんぴょう)という呼び方でいいのでしょうか?こんなに大きく発達したものは初めて見ました。(写真2、3)

独標から見る西穂高はとても10月とは思えない白さで雪化粧し、朝日を浴びて輝いています。10月に入れば雪はいつ降ってもおかしくはないのですが、これだけ降るのは久しぶりです。この時期にはなかなか見ることのできない雪山と雲海の美しさに、独標でお会いしたカップルも感激のおももちでした。(写真4、5)

ピラミッドピークまでくると、西穂高岳(左端のピーク)の姿が雪の白さでより迫力を増しています。また、大河の流れのように見える雲海のかなたには八ヶ岳(左側)、南アルプス(右側)、そして富士山(中央奥)までも望むことができました。(写真6、7)

ピラミッドを越えると雪の量が増えてきました。(写真8)深いところでは20cmくらいの積雪です。(写真9)

途中、いたるところにオコジョの足跡がついていました。(写真10)突然の雪にオコジョも興奮し、走り回っているのでしょうか。

雷鳥にも遭遇しましたが、まだ秋の羽です。「 しまった!もう冬か!?早く冬羽に変えなくては...」 と、慌てていることでしょう。(写真11)

山頂直下の難所は硬い雪がしっかり付いており(写真12)、岩が露出している部分は凍っていました。(写真13)

山頂まであと一歩のところですが、12本爪のアイゼンとピッケルがなければ無理なので、ここで引き返してきました。

 

帰路ですれ違ったお客さんに山頂へは装備と技術がなければ登れない旨を伝えましたが、皆 「 分かりました。無理はしません。」 と耳を傾けてくれました。

午前11時に山荘へ戻る頃には、登山道上の雪はかなり融け(写真14)、夕方にはほぼ無くなっていましたが、今日の午前中の状態なら、独標から先はアイゼンを装着してほしいところです。
 

 
それにしても、今日の山は初冠雪の美しさに沸き立っているようでした。独標の上も(写真15)丸山の上も(写真16)大賑わい。人の多さも何のその。いろんな人(写真17、18)が多種多様な楽しみ方でこの日を満喫している様子です。

紅葉の山と初冠雪、おまけに抜けるような青空など、めったに見られるものではありません。(写真19、20)
「 こんな景色、もう一生見られないかもしれないから、写真撮って!撮って!」 興奮した声があちこちから聞こえます。

昨日は連休中ということもあり、大勢のお客さんが宿泊されましたが、キャンセルもたくさんありました。今回の雪は東北の東海上で低気圧が台風並みの勢力にまで発達したことに起因し、このため北アルプスは予想を超える猛烈な吹雪となって、多くの犠牲者も出てしまいました。このような状況下では、「山は危険」 と考えて登山を避けるのも理解できます。

しかし、低気圧が過ぎ去り、昨日の段階で今日の予想天気図を見たときに、「 天気は快晴で紅葉と雪山を見ることのできる千載一遇のチャンスだな。 」 と思った方はたくさんいたことでしょう。私はキャンセルの電話を受けるたびに、「 いやいやお客さん!明日は最高の...」 と喉元まで出かかった言葉をそのたびに飲み込みました。
山に絶対ということはないので、予想がはずれることもありますし、雪があるのは確かなので、天気は良くても転んでケガをする可能性もあります。山小屋はお客さんに泊まってもらうのが仕事なので、もちろんお越しいただきたいのですが、そんな損得勘定からではなく、今日のような絶景は一人でも多くの人に見せてあげたい!この感動を分かち合いたい!という気持ちがあるのです。山には確かに危険も存在するので、安易な言葉 は禁物。いつもジレンマにさいなまれます。

私は 「 山の楽しみ方をもっと多様化できたらなぁ。」 と常々思っています。
頂に立つことだけにこだわらず、もう少しのんびりと山を楽しんだらいかがでしょうか。

ピークに立てば確かに達成感はあるだろうけれど、それだけではなく、もっと人それぞれの楽しみ方があるはずだと思います。丸山でのんびり昼寝をするのもいいし、山荘でコーヒーを飲みながら本を読むのもいいですよね。写真を撮ったり、絵を描いたり、花や樹木を観察しながら歩くのも楽しいものです。私は雨の日も好きですよ。雨だれをながめたり、写真に撮ったりしていると時間の経つのを忘れるし、シトシト雨が降る時は草や木が喜んでいるように感じます。自分を鍛え、チャレンジしていくのも山の楽しみ方だし、自然の中に身を置いて心を癒すのも、また違った山の楽しみ方です。

今日、冬山装備をしっかり整え、山頂まで登ることができた人はほんの数人だと思います。それでも、今日の登山に満足できなかった人はきっと少なかったのではないかと思っています。山頂だけが西穂高岳ではないのですから、これほど美しい姿に出会えたことの方が、ずっと脳裏に焼きつくのではないでしょうか?私の勝手な思い込みでしょうかねぇ?

夕方、下山する際にロープウェイからながめると、西穂高岳の雪はほとんど消えていました。たった一日の幻のような山の姿でした。

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 ( 粟 澤 )

平成18年10月7日(土)

今日はロープウェイ側の紅葉の様子をお伝えします。

この一帯の岐阜県側斜面は強風にさらされることが多いためか、葉に斑(ふ)が入ったり、茶色くなってしまうものが多いのですが、今年は大変綺麗な色付き方です。ここ5年くらいの間では最も美しい紅葉ではないでしょうか。

ロープウェイ西穂高口から山荘までの登山道は中腹より上で紅葉が始まっています。色付きはまだやや浅いので、これでもう少し赤くなってくると最高なのですが...

「 あれ?この辺りにもこんなに紅葉する樹があったっけ !? 」 などと思いながら登山道を歩きます。

今日は小雨模様の生憎の天候ですが、落葉を踏みしめ、錦絵を思わせる山肌にしばし目を留めていると、降る雨にも郷愁を感じ、「これはこれで楽しめるなぁ。」などと、勝手に満足していました。( もちろん晴れていた方が、お客さんはもっと嬉しいでしょうけど...)

ただ、ロープウェイの駅辺りではほとんどなかった風が、山荘附近では時折強く吹きつけてきます。木々が大きくたわむたびに木の葉がハラハラと舞い落ちています。

「 せっかくこんなに綺麗に紅葉しているのに、早々に散ってしまってはもったいない!
なんとかこの風に耐え、もう暫く登山者の目を楽しませてくれ...」 と願うのでした。

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 ( 粟 澤 )

平成18年9月20日(水)

各地に被害をもたらした台風13号が過ぎ去り、久しぶりに清々しい晴天に恵まれました。樹林帯の中は日陰が多いため、ひんやりと乾いた空気が秋の訪れを感じさせます。

稜線に出るとポカポカと暖かい日差しに包まれ、山登りにはもってこいの陽気です。

山荘ではスタッフが窓ガラスを洗ったり、布団干しに追われています。

丸山まで登るとゴゼンタチバナが赤い実を付け、草紅葉が始まっていますが、信州側に広がるダケカンバ ( 一番下の段、左側の写真 ) の紅葉はまだまだです。黄色く色付くのは例年通り9月末から10月初旬でしょうか。

午後には時おりガスも湧いてきましたが、夕方には落ち着き、日が沈む頃には美しい雲海が見られました。

夕食後には山岳カメラマンの林三樹生さんによる基礎写真講座が開催されました。
当講座は本日より3日間開催の予定です。

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 ( 粟 澤 )

平成18年9月9日(土)

昨日8日より、恒例の西穂写真展が開催されました。
お陰様でこの写真展も3回目を迎えることとなりまして、西穂を訪れた皆様にお楽しみいただいております。

展示された作品は、西穂高を訪れた皆様から御応募いただいたもので、見る人を唸らせる力作からユーモア溢れる珍作まで、型にはまらないところが魅力です。

また、この写真展の大きな特徴は、作品をご覧いただくだけでなく、宿泊の御客様方に投票をしていただいて賞を決定するという全員参加型のユニークな方法を採用していることです。
投票していただいた方の中から、毎日抽選で気前良く(?)プレゼントを差し上げておりますので、皆さん真剣に投票しておられますよ。
また、写真に添えられたコメントもなかなか面白くて好評です。

この写真展は9月24日まで開催しておりますので、期間中にお越しの方はぜひご覧ください。

なお、投票結果及び各賞の発表は、24日夜に山荘にて行います。
画像処理の都合上、ホームページでの発表は10月上旬になると思いますが、そちらもお楽しみに!

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 ( 粟 澤 )

平成18年9月7日(木)

本格的な紅葉シーズンまでは、まだ半月以上ありますが、秋の気配は日々増してきています。ロープウェイ側登山道も徐々にではありますが色づいてきました。

草木も実を付け、山も実りの季節を迎えます。

上から5番目の写真はベニバナイチゴです。
山荘周辺にもたくさん生えているのですが、今年はほとんど実を付けていません。
これは多量の残雪により、なかなか育つことができなかったのに加え、7月の日照不足の影響も大きかったと思われます。
花がほとんど咲かなかったので、受粉以前の問題ですね。

植物の種類や場所によって影響の度合いは違うと思いますので一概には言えませんが、ベニバナイチゴの例のように山の食べ物が少なくなると動物達が人間の生活領域にエサを求めて出没するのではないかと心配です。
農作物が被害を受けたり、人がケガをするのも困りますし、動物達が駆除されるのもなるべく避けたいものです。
山にきちんと食べ物が実り、動物と人の住み分けが上手くいくように願っています。

西穂山荘周辺も夏の濃い緑がだんだん黄色がかってきました。
花の数もめっきり減り、元気なのはタテヤマアザミくらいです。

夏が終わっていくのは寂しさを感じますが、季節の移り変わりを眺めるのは楽しくてしかたありません。

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 ( 粟 澤 )

平成18年8月24日(木)

朝方はガスが出たり消えたりを繰り返していましたが、日の出の時間はタイミング良く晴れてくれました。
霞沢岳から六百山にかけても笠雲がベッタリと乗っかっており、空気中の水分はやや多めのようです。

7月の雨で順延になっていた東中学校の皆さんの学校登山が昨日より実施され、今朝は丸山組と独標組に分かれて元気に登っていました。ブロッケン現象が見られたり、オコジョが出てきたりと、ずいぶんタイミング良く色々なものを見ることができたようで良かったですね。

西穂高も8月後半を迎え、徐々にその姿を夏から秋に変えようとしています。
山荘前では夏最後の花のタテヤマアザミがヤチトリカブトとともにお花畑をいろどり、稜線ではオヤマリンドウやトウヤクリンドウが咲き誇っています。

白く可憐な花で楽しませてくれたサンカヨウは、ブルーベリーに似た黒紫色の実をつけ、夏の終わりを私達に告げてくれます。
西穂高では9月末から10月初めに紅葉が始まり、10月中旬にかけて上高地やロープウェイへと徐々に紅葉前線は下りていきますが、本格的な秋へ向けて山は少しずつ変化していきます。
夏の喧騒を終え、落ち着きを取り戻しつつある山で、木の実やキノコを眺めながらノンビリ歩くのもいいものですよ。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年8月14日(月)

撮影とパトロールを兼ねて、カメラマンの林さんと一緒にP1(ピークワン・・・西穂山頂よりひとつ奥穂よりのピーク)まで行ってきました。今日は朝だけでなく終日晴天が続きましたので、好天続きのこの夏の中でも一番良かったのではないでしょうか?

トウヤクリンドウがそろそろ咲いているのではないかと思ったのですが、残念ながらまだ蕾でした。もう間もなく開花しそうですので、これからお越しになる皆さんはお楽しみください。独標まで登られる方は、丸山から独標間の中間あたりで岐阜県側を注意深く見ていくとみつけられますよ。独標より先へ行かれる方はいっぱい見られます。

西穂山頂の少し手前で沢筋を見下ろすと黄色いやや大きめの花が群生しています。はて、何だろう?今頃咲くあんな花あったかな?と疑問に思い調べに行ってみると、なんとシナノキンバイでした。
シナノキンバイはこのあたりでは6月中旬から7月中旬に咲く花です。それが今頃咲いているのは、今年の大雪の影響で雪渓がずっと遅くまで残っていたために、雪の下に埋もれていた植物達が雪渓がなくなると同時に一斉に芽を出し、今頃開花したものと考えられます。

シナノキンバイの他にもミヤマキンポウゲ・コウメバチソウ・アオノツガザクラ・ウラジロタデ等が混在し、こんなところにも今年の異常な積雪の影響を見ることができました。沢によっては8月中旬だというのにまだ雪渓が残っているところも所々見受けられます。 

西穂の山頂は人でいっぱい!混んではいますが皆さんご満悦の様子。そりゃそうでしょう。槍の穂先もくっきり見えるし、360度の大パノラマです。

私と林さんは更に先のP1で弁当タイム。

P1から見ると赤岩岳の上にも、間ノ岳の上にも人影がたくさん見られます。
昨日、西穂山荘に宿泊されたお客さんも大勢奥穂へ向かわれました。
しかし、この西穂〜奥穂間のルートのことをよく認識していない方も結構いらっしゃるように思います。
これほど良い天気ならまだいいですが、ひとたび悪天に見舞われたら逃げ場のない非常に困難なルートです。
昨日涸沢から奥穂経由で西穂までパトロールに来られた常駐隊の方も、「 天狗岳の上に20人もいてビックリした。独標なみの人の多さですね。」 と懸念していました。このルートでの登山を計画されている方は、しっかりと準備をし、慎重に行動していただくようお願い致します。(初めて行かれる方は、ガイドさんかベテランのリーダーと同行されることをお勧めします。)

夜にはこの夏2回目となります東邦大学医学部の中野教授による 「 山で役立つ救急法講座 」 が開催されました。会場は100人をゆうに越えるお客さんで大盛況。入りきれない方もおられました。熱気と笑いに包まれた会場は、救急法講座とは思えないユーモラスな空間と化し、西穂の夏の風物詩となりそうです。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年8月4日(金)

今日も朝からいい天気でした。
登山者の数も今週に入って急に多くなり、宿泊のお客様には窮屈な思いをさせてしまい申し訳ありません。
お天気の良いときに登りたい思いは皆さん一緒ですので、何とぞご容赦下さい。

稜線もほとんど風はなく、夏の強い日差しを浴びての山登りは、「これぞ夏山!」といった気分を満喫できるのではないでしょうか。

独標から西穂山頂にかけての稜線の花は、日照不足の影響もなく綺麗に咲いています。 

登山道の脇にもたくさん見られるチシマギキョウは蕾をいっぱいつけているので、これからしばらく楽しませてくれそうですね。

山荘から下では上高地側登山道に咲くグンナイフウロが例年より半月以上遅れて見頃を迎えようとしています。

今日は一日中ガスが被ることはなく、美しい夕日も見ることが出来ました。
日没後も空が赤く染まり、撮影が目的のお客さんには御満足いただけたのではないでしょうか?

夜には東邦大学医学部助教授 藤岡俊樹先生による講演と、今日は盛りだくさんです。 

・・・と、ここでアクシデント発生!!
なんと、講演開始直前にプロジェクターが動かなくなってしまいました。
さあ、どうしよう!せっかく藤岡先生がこの日のためにいろいろな資料を用意してくださったのに・・・
おまけにお客さんは会場前へどんどん集まっています。
急遽、先生にお願いして映像なしでお話ししていただき、引き続き私が 『 安全登山 』 についてお話する2部構成ということになりました。

藤岡先生の講演のテーマは、『 高山でおこる頭痛の話 』 。
先生の長きに渡る山での経験と近年の研究データをもとに、専門家ならではの貴重なお話をしていただきました。

私の方は最近の事例を元に、どんなことに注意すれば山での事故が減らせるのか、という話をさせていただきました。

突然の変更にも、「 山では何が起こるかわかりませんから...」 とお客さんのために快くお引き受けいただいた藤岡先生。どうもありがとうございました。

今日のお話が、講演に参加いただいた皆さんの今後の登山に役立つことを願っています。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年8月1日(火)

今年も山岳カメラマンの林三樹生さんのよる写真講座が開かれました。
今回のテーマは 『 光をとらえる 』 で、人物・花・山を撮影する際の光の当たり方よる影響の違い等をスクリーンに画像を投影し、わかりやすく解説していただきました。

林さんのお話は今後も予定されています。
講演日程につきましては、登山者の皆さんへの情報・メッセージをご覧下さい。

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● 平成18年7月27日(木)

この元気一杯の子供達。群馬県からやってきた、『 あづま保育園 』 のみなさんです!なんと、園児たちは上高地から登ってきたんですよ!!

今では90%以上の登山者がロープウエイを使って山荘に来る時代です。
大人達は上高地から登って来る事に相当大変なイメージを抱いてるみたいですね。「 3時間も歩いて登ってくるなんて・・・とんでもない!」 という人達が結構多いですねえ。でも、上高地から各山小屋に登る登山道の中でも、西穂山荘は焼岳の小屋の次に近い距離なんですよ。他の山小屋はもっと歩かないと着きませんからね。ロープウエイが混雑して待ち時間が1時間なんて時は、上高地から登って来るのと時間的には大して変わら無いこともあります。

上高地からはコースタイムで3時間です。でも最近はそれ以上の時間をかけてゆっくり登ってくる人も多いですねえ。ペースは個人差があるから自分のペースで登ればいいと思います。園児たちも実際何時間かかったのかな?
でも、山荘に到着した園児たちは、まだまだ元気でした!その元気さに、おじさんは本当に感動してしまったよ!君たちは凄い!この姿を、大人達も見習うべきだと思うな。実際ねえ、ロープウエイから登ってくるよりも上高地から登ってきたほうが、登山の充実感は全然違います。「 登って来た〜!」 という実感!また、人が減った分、夏の登山シーズンでも、静かな山登りができますよ。

せっかく登ってきた園児達ですが、梅雨明けが長引いてる為に、雨に濡れたり、景色があんまり見えなかったりだったのが残念でしたね。でも、ヘリコプターで山小屋に荷物を運んでくる様子が見る事ができて良かったね。さーて、この中の何人が西穂山荘に登ったことをいつまでも覚えていてくれるかなあ。 


大きくなった時に、思い出してくれるとうれしいね。

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 ( 久 島 )

● 平成18年7月23日(日)

東邦大学医学部教授 中野弘一先生による 「 山で役立つ救急講座 」 を行いました。

昨年8月にも開催され、大好評をいただきました本講座ですが、今回も中野先生は絶好調!!汗だくになりながら、机の上に乗ったり降りたり。派手なアクションで会場は笑いの渦に包まれます。

さすが中野先生!
場内は完全に先生の独壇場といった雰囲気で、当山荘の久島支配人もお手伝いに引っ張り出されてご覧の通り。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、講演終了後、「 まだ、1時間でも2時間でも聞いていたいですね。」 という私の言葉に、どのお客さんも目を輝かせ、大きくうなずいてくださったのが印象的でした。

中野先生による同講座は、8月14日にも開催されます。
また、この他にも西穂山荘では山岳カメラマンの林三樹生氏、東邦大学助教授の藤岡俊樹先生による講演等も予定しておりますので御期待ください。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年7月22日(土)

ずっと雨が続く毎日でしたが、今日は一休みといったところです。
朝のうちは稜線もガスの中でしたが、午後には青空が顔をのぞかせました。

このところの記録的な集中豪雨により、各地で土砂崩れ等による被害が発生しています。被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
上高地でも500ミリを超える雨が降るなど、この辺りでも土砂崩れにより道路が一時通行止めになったり、登山道が使用できなくなったりしました。

今日は一日お天気が良さそうなので、ロープウェイ側・上高地側それぞれのルートの状況を確認に行ってきました。
特に上高地側のルートはどこか崩れているのではないかと心配していましたが、幸い両ルートともに異常はありませんでした。
上高地側ルートでは、例年なら6月中旬に咲いているギンリョウソウが今頃咲いていますし、舟窪には7月下旬だというのに雪渓が残っています。冬の大雪から初夏の集中豪雨まで、今年の気象は異例づくめです。

久方ぶりの好天で待ちかねたヘリコプターの物資輸送も行われ、スタッフもほっと一息。今日からやっと新鮮な野菜が食べられます。
今日は土曜日ということもあって登山客も大勢登ってきて、厨房の中もやっと夏らしい慌しさになってきました。
それでも、例年のこの頃の週末なら1枚の布団に2人くらいの混み具合なのに、今日は1人1枚の布団でゆったり寝られました。山をよく知るお客さんは、「こんなこと初めて!」と驚いていました。

登山者の数が増えてくると、必然的に事故も増加します。今日も転倒して怪我をされた方を岐阜県警のヘリで下ろしていただきました。先週も西穂高岳山頂とピーク1の間で死亡事故が発生しています。山に限りませんが、突然の事故に見舞われた時のショックは本人はもちろん、その御家族も筆舌に尽くしがたいものがあるでしょう。
救助に向かう私達も、助かったときには無上の喜びを味わうことができるのですが、命を落としてしまわれたときは何ともいえない暗澹たる思いに包まれます。
せっかく楽しみにしてこられた登山中に悲しい事故が起きないよう、山小屋としてできることを模索し、努力を続けていきたいと思っています。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年6月29日(木)

いよいよ花の季節がやってきました。梅雨真っ盛りで、天気の良い日を選んで山登りをするのはなかなか大変ですが、山に咲く花々は我が世の春を謳歌しているといった感じです。
今日は上高地側登山道からピラミッドピークの先までの花の様子をお知らせします。

上高地から登り始め、中腹の中尾根辺りまで来ると 「 ゴゼンタチバナ 」 や 「イワカガミ 」 がちらほら見られるようになります。ムラサキヤシオツツジやオオカメノキ は、そろそろ散り始めました。ここから暫く進んで、迷い沢付近まで来ると残雪が姿を見せ始め、舟窪辺りまでは植物達は雪の下。
再び花の姿が見られるのは、焼岳との分岐から少し登ったところの斜面まで来てからです。「 サンリンソウ 」 や 「オオサクラソウ 」、「 シナノキンバイ 」 等が見事です。

山荘に到着。小屋の前のお花畑は、今 「 シナノキンバイ 」 が最盛期を迎えています。小屋から少しロープウェイ側へ行くと、「 キヌガサソウ 」 も咲いてきていますよ。

さあ、いよいよ稜線へ!
丸山から独標の間には、「 コイワカガミ 」、「ミツバオウレン 」、「 イワツメクサ 
」 などが見られますが、この時期の花はどれも小ぶりなので、それほど目立ちません。タカネザクラは終わりです。

独標の岩峰が近付くと、植生が変わり始め、徐々に 「 ミヤマキンバイ 」 や 「 イワウメ 」 が見られるようになります。

独標を過ぎると、急に花の数が増えてきます。独標を下るとすぐに 「 イワベンケ 」 が目に留まり、「 ミヤマキンバイ 」 や 「 イワウメ 」 の数もどんどん増えてきます。登山道脇にもたくさん咲いているので、ウッカリすると踏んでしまいそうです。ファンの多い 「 ミヤマクロユリ 」 咲き始めてきました。

そして、更にピラミッドピークを過ぎると...そこには花達の世界が広がっていました。
稜線から沢筋へ目を落とすと、「エッ!こんなにたくさん !! 」 と思うほどの 
「 ハクサンイチゲ 」 が沢全体を埋め尽くしているのです!
梅雨時のこの時期は、ここまで来る登山者もまばらです。人間が我が物顔で歩き回る夏山シーズンの前には、高山植物たちが楽しげに咲き競う花達の世界があったのです。

沢から吹き上げる風に花々が揺らめく様は、さながら花達の舞踏会を見るようです。多忙な毎日を忘れ心やすらぐひと時を、高嶺の花達から貰いました。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年6月13日(火)

西穂高岳 研修登山  < 大友・若杉 編 >

行ってきました、西穂山頂。
行く前は不安でいっぱいでしたが、常務の粟沢さんと主任の後藤さんに、歩き方や足の置き場など教えてもらい、同じアルバイトの大友さんと励ましながら無事山頂まで行けました。
達成感でいっぱいです。
これからもどんどん色んな山に挑戦していきたいと思います。

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 ( 若 杉 )

● 平成18年6月12日(月)

西穂独標 研修登山  < 小林編 >

登山研修ということで「独標」まで行きました。登山が初めてでかなり緊張して登りました。

登りは空気の薄さ、運動不足、慣れない道に悪戦苦闘しました。
途中途中のポイントでの景色、目標である「独標」が近づくにつれて、辛さが吹っ飛び救われました。

いざ、「独標」に到着した時は、とても感激しました。
この研修での経験を自分の糧にして、他の人にも伝えたいと思いました。
ただ雷鳥をみれなかったのが残念です。

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 ( 小 林 )

● 平成18年6月11日(日)

西穂高岳 研修登山  < 鈴木・石井 編 >

小屋番日記を初めて書きます。鈴木です。
今日は研修登山ということで、主任の後藤さんを筆頭に新人の石井君と三人で西穂高岳山頂へ行ってきました。
天候は曇りで、非常に視界が悪い中での研修となりました。

登りはじめは体が慣れなく、息をするのが大変でした。
本当に登れるのか不安な気持ちを持ちつつ、第一チェックポイントの独標を目指しました。
独標に到着したのは、山荘を出発してから約30分、かなりのハイペース!!!
まずは思い出となる写真をとりながら体を休めました。

次のチェックポイントはピラミッドピーク!!
独標から先は初めてだったので後藤主任の動きを見ながら慎重にあとを追いました。
やっと体も慣れピラミッドにはスムーズに到着。
その間には雷鳥を見る事もできました。雷鳥は特徴のある泣き声ですので、もし見かけたら聞いてみてください。

そして目的地の西穂高岳山頂へ!!
だんだんと険しい登山道と変化します。皆で声を掛けながら進みました。
生憎の天気で視界は殆ど利きませんでしたが山荘〜山頂のルートがどんなものか良く分かりました。
まだ一人で行くのは不安ですが今度は天気の良い日に登ってみたいと思います。

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 ( 鈴 木 )

● 平成18年6月10日(土)

今年も西穂山荘には有望な新人達がぞくぞくと入ってきています。
そんな彼らが早く山のことを覚えられるよう、西穂山荘ではこの時期 「 研修登 」 等、様々な体験をさせる取り組みを行っています。
本日より4日続けて、そんな新人達の体験を本人達にレポートしてもらいます。


お花畑 柵の取り付け  < 石井編 >


主任の後を追い、丸山からの登りを息を切らせながら駆け上がる。
空気の薄さを体で感じながら、山の空気の気持ちよさになんともいえない気持ちになった。

現場に着くと、ブルーシートに包まれた杭を取り出し、あらかじめ作られた穴にはめる。 

そして、その杭にロープを通していくのだが、ロープが絡まってしまい、なかなか解けない。
二人で悪戦苦闘しながら解いていく。
主任がロープをまとめてくれたので、その後はスムーズに穴にロープを通していった。 


全ての穴にロープを通し柵が完成すると、「ちょっと独標まで行ってみるか」と主任が誘ってくれたので「はい!」と喜んで後を追う。
初めての独標は、荒々しさと優しさが混在しているような印象だった。

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 ( 石 井 )

● 平成18年6月5日(月)

どうも、新人の石井雅也です。今日は支配人に連れられて雪の斜面の上にやってきました。どうやらこの下に従来の登山道が埋まっているそうです。今まで冬道沿いに歩いていたらしいのですが、だんだん薮が出始めて、所々歩きづらくなってきました。行く手に薮が出てると、道もわかりづらくなるようです。

だから、ここを掘れと支配人に言われました。この下に小判でも埋まってるのかと思いましたが、どうやら違うようです。雪が溶ければ従来の登山道が現れるルート上に、登山者が歩きやすいように雪を掘れという事です。いったいどこが登山道上なのか全然わからないのですが、支配人がポイントごとに印を付けて行ってくれました。

部分的にはまだまだ数メートルも積もってる所があるんですね。この時期にこれだけ雪が残ってるのも珍しいとの事。昨年はゴールデンウィークの頃にこの作業をやったようです。

新人の先輩である清水君と鈴木君はもう1ヶ月以上も山の生活に馴染んでおられて、山の作業も様になっています。僕も彼らのように小屋番ぽくなれるように頑張っています。

あ、鈴木先輩が持ってる雪の固まりが何故か僕が作業してる場所に転がリ落ちてきました。まさか、鈴木先輩がわざと僕を狙ってるとは思えないのですが・・・・。

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 ( 石 井 )

● 平成18年5月26日(金)

24日から26日までの3日間、西穂高岳(2909メートル)の尾根に於きまして長野県警の山岳救助訓練が実施され、私たち小屋番は食事作りなどでサポートさせていただきました。

今回の訓練には長野県全域から女性2名を含む約20名の隊員が参加。
未だ5月下旬として稀なほど多くの雪が残る西穂高にて、様々な山岳遭難事故を想定した講習が行われたようです。

当山荘が位置する西穂高の稜線は長野・岐阜の県境となっており、遭難事故が発生した場合は両県警に対応していただいております。
最近ではヘリコプターの活躍を良く耳にする山岳救助ですが、悪天時や夜間の救助活動等ではまだまだ人力に因るところが大きく、こうした救助隊の日々の努力が私たちの楽しい山行の影にあることを是非皆様にも知って頂きたいと思いました。

と言うことで今回は無理なお願いをして特別に訓練に同行、この様なレポートを作らせて頂きました。

救助隊の皆様の安全は勿論のこと、この先救助隊のお世話になる登山者が減っていくことを心から願っております。

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 ( 後 藤 )

● 平成18年5月15日(月)

今月ではゴールデンウィーク以来の快晴となった15日に長期スタッフの研修登山を行いました。

 今年のスタッフは、ほぼ登山未経験…。新穂高ロープウェイからの初入山の際も大騒ぎだったので、大きな不安と少しの期待を持ちつつ、まずは小手調べにと山荘〜独標を歩いてきました。 

ルート状況、周囲の山々、歩行時間、登山道の成り立ちなど、お客様のお問い合わせを多く受ける内容について細かく話しをしながら、約1時間程で独標へ到着です。登山は正に『百聞は一見に如かず』、話を聞くより実際に歩くのが一番です。歩き方もだいぶ慣れたようですし、見渡す山々の名前や標高もしっかり覚えたようでした。

幸運にも全員が天然記念物『雷鳥』に遭遇、しっかり歓迎を受けました。

しかし今時の若者はこの雄大な景色の中で何を感じ、何を思うのでしょうか?とは歳を取った私の独り言です。

全員無事に独標から戻って参りましたが、小屋番としての『知識』『体力』『技術』そして『経験』がまだまだ未熟な彼らです。
これからも研修が続く毎日ですが、お客様も暖かい目で見ていただくと有難いと思います。

新人スタッフ並びに古株一同、心より皆様の御来荘をお待ち致しております。
 

 
尚、一夜明けての余談になりますが講師役の私、後藤が一番筋肉痛を感じているのは新人には内緒なんです。

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 ( 後 藤 )

● 平成18年5月12日(金)

ゴールデンウィークが終わり、静かな山が戻ってきた感じです。

連休前には豪雪による遭難が懸念されていましたがも、この山域では大きな事故もなく、ホッとしています。登山相談所等による指導の強化はもちろん、登山者各自が収集した情報を基に、適切な行動をとっていただけたためではないかと喜んでいる次第です。

雪の量も急激に減り、徐々に安心して登れる状態に近付いてきました。今日は、ロープウェイの西穂高口駅から西穂高岳山頂まで登ってみましたので、その様子をお伝えします。

登山口から歩き始めて暫く行くと、今は使用していないコンクリートの小屋があります。 

10日ほど前までは屋根の高さまで積雪があり、雪に埋もれていたのですが、ご覧のように姿を表しています。いかに早いペースで融雪が進んでいるか分かりますね。

雪の融けていく様を眺めるのも面白いもので、この時期ならではの様々な造形をみせてくれます。

西穂山荘周辺の積雪はおおむね2mと発表していますが、場所によって大きく異なります。山荘前の小山のように盛り上がっている場所は、今でも10メートル以上ありますし、お花畑の辺りでは土の露出している所も目立ってきました。

西穂山荘は森林限界に建っているため、高い樹木が生えているのはここまでで、山荘から上部は背の低いハイマツ帯になります。したがって、標高は高いにも関わらず日当たりが良いため、山荘から上の方が早く雪が溶けるのです。
丸山から独標へ向かう登山道は、丸山の一部を除いては夏山と同じ状態になりました。 


雪と氷に覆われていた独標もすっかり本来の岩の塊に戻っています。独標から信州側を眺めるとまだまだ多量の残雪があり、あらためて今年の雪の多さに驚きます。また、雪シロが流れ込んでいるため、上高地を流れる梓川の水量も多そうです。

独標を過ぎるとルートは突然厳しさを増します。滑落すれば数百メートル落ちてしまうような場所は何箇所も...慣れた道だからと気を抜くことなく、慎重に登ります。

所々雪渓はありますが、ほとんどが避けて通過できました。山頂より一つ手前のピークのみ、トラバースする(山腹を横切る)ところがありましたが、できるだけ上部まで登り、トラバースの距離が短い場所を選んだので難なく通過できました。この際、アイゼンは着用せず、ピッケルで確保しながら歩きました。結局、山頂までアイゼンは使用していません。あと数日でこの雪渓も無くなるでしょう。 


山頂直下の雪壁も姿を消していました。あれだけあった稜線の雪は、連休中のお天気とその後の雨で、あっけないほどの早さで消失しました。

山頂からの眺めは何度見ても迫力満点。見える山の全てを登ってみたくなります。しかし、ここで興ざめする出来事が二つ。

一つはご覧のように、山頂の道標に勝手に取り付けたもう一つの看板。きちんと彫り込んで、色も付けてあります。とてもよくできていますが、これはNGです。 

勝手に看板を設置することは禁じられています。裏に名前まで彫ってあるので、悪気はなかったのでしょう。慰霊碑もダメなんですよ。沢山の人達が好き勝手にいろんなものを置いていったら、見苦しい山になると思いませんか?この看板、実は昨年からあったのですが、撤去するのを忘れていました。しっかり金具で道標に固定してあるため、工具を持って行かないとはずせないんですよ。道標に穴をあけられると、そこから水が入って高価なヒバ材で作った道標が割れてしまうなぁ...今日も道具を持ってきていないので、後日責任もって回収します。

二つ目は山頂の石をガンガン崩して整地してあったこと。古いザイルがあったり、ゴミが散乱していたり、「何でこんなに汚いんだろう」 と思ったら、それは山頂部分の石を大々的に撤去したために、石の下に入り込んでいたゴミが露出していたためでした。冬の間にここでビバークした人が、寝心地を良くするためにやったことなんだろうけど... 

自分のことだけではなく、もう少し人のこと、山のことをを考えましょうよ。投げ散らかした石は人の歩く部分にもたくさん転がっていて、事故の原因にもなりかねない状態でした。「 ビバークするのにそんな事言ってられるか。」 なんて人もいるかもしれませんが、せめて山頂くらいは大切にして欲しいなあ。みんながここを目標に登ってくるのですから。山が泣いている気がします。

やっと山頂をきれいに戻し終わったところへ、人なつこいイワヒバリが舞い降りてきて、私の周りを歩き回ります。「 おまえもきれいな山が好きだよなあ。」 などとのんきに喋りかけていたら、冷たい風と共にガスがもくもくと吹き上がってきます。
「 いかん。いかん。今日はまだ仕事がたくさん残ってる!」
すぐに山頂を後にしましたが、「 ここからが大事!」 と自分に言い聞かせながら下りました。そうです。山の事故は下山時に多いのです。この仕事をしている私が怪我をして迷惑をおかけするわけにはいきませんので、どんなに慣れた道でも気は抜かないようにしています。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年5月5日(金)

朝の休憩時間に、今シーズンの新人スタッフ 清水君と鈴木君のお勉強を兼ねて丸山まで行ってきました。

3日からのお天気で、雪は目を見張る早さで融けています。
丸山までの登山道は所々岩が出てきましたが、雪は昨日の朝よりは硬めでした。

今後のために、アイゼンを使用しない登り方を伝授しつつ、慎重に丸山へ。
朝方はやや高曇り気味だったものの、山はよく見えました。

一緒に写っているのは、コージー小野寺。
長年西穂の看板娘を務めてきた聖ちゃんですが、今シーズンは所用のためチョットお休みです。


山荘まで戻り、私は下山。
途中、熱心に撮影されているお客さんに会いました。
傑作が撮れたら、西穂写真展にぜひ応募してくださいね。
応募いただいた皆様には様々な特典が用意されていますので、どなた様もお気軽にご参加ください。

ロープウェイの西穂高口駅は大賑わい。
雪の上で子供達が元気にはしゃぎまわっています。
子供だけでなく、大人達も雪の多さに興奮気味でしたよ。

この分だと山荘から下の樹林帯の雪は6月下旬までシッカリありそうです。
足元が濡れない装備で、季節外れの雪を楽しみにお越し下さい。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年5月4日(木)

今日もピーカン。

昨日宿泊した御客様も大喜びで登っていかれました。

山荘前にテント泊の方々もノンビリムードです。

空の青さに雪景色の笠ヶ岳よく生えます。

今日も夕日はキレイに見えました。ただ、下のほうに雲があったため、最も紅く染まる頃に沈んでしまいました。
眺めるには十分だったのですが、写真撮影が目的の御客様には少し悔いが残る夕日でしたね。

絵に書いたような平和な一日です。

正直に言って、今日もレスキューに出動しなければならなくなるのでは...と、ヒヤヒヤしていました。
稜線へ向かうお客さんの数は多いし、雪は例年になくタップリのこっているし...

いや〜、何事もなくて良かった、良かった。
ホッとして飲むビールはいつもより美味しく感じられました。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年5月3日(水)

高気圧に覆われ、真っ青い空に、真っ白な雪! う〜ん最高。
気温もグングン上昇し、風もないので一日中外でノンビリ過すにはもってこいの日和です。

山荘スタッフの河野を伴い、稜線の様子を見に行きました。
お花畑の上の方、信州側斜面の上部には亀裂ができていました。
これまでにこの斜面で雪崩は発生していませんので大丈夫かとは思いますが、あまり気分のいいものではないので迂回して通過しました。
5連休の初日に加えてこの天気ということもあって、独標・山頂に向かって大勢の登山者が登っていきます。

独標から信州側を見ればいたるところに新しい雪崩の跡が...
耳を澄ませば サラサラと雪が流れ落ちていく音が頻繁に聞こえます。
「怖いなぁ。もう少し雪が消えるまでは沢筋へは入りたくないねえ。」
二人でこんな話しをし、私はもう少し先まで様子を見に行き、河野は山荘へ戻ろうとしたそのときです!
ピラミッドピーク手前の雪壁を登っていた二人の登山者が滑落しました。
当ホームページでも再三注意を促していた “ あの場所 ” です。
二人はアンザイレン(お互いをザイルで確保しながら歩くこと)していたため、一人が滑落した後に、もう一人も引っ張られて落ちてしました。
幸い20〜30メートルほど滑落したところで止まり、ケガも軽いものですみました。 

原因をいえば色々あるでしょうが、結果的にはアンザイレンしていたために二人目の方が落ちる際にスピードが弱まり、雪壁の下の岩の露出した場所で止まったように見えました。
あの場所で止まらなければ、200〜300mは落ちてしまったのではないでしょうか?
もう一週間前なら、まだベッタリと雪に覆われ、岩は露出していなかったので止まらなかったはずです。
何はともあれ大事に到らなくて何よりでした。

独標の上から声をかけると元気な返答があったので、すぐに現場へ向かい、ヘリコプターでピックアップできそうな場所まで移動してから岐阜県警のヘリを要請しました。

あっという間にヘリが来て、お二人は無事病院へ。
「よかった。よかった。」...なんて言ってはいられません。
独標からピラミッドへ向かう際の最初のピークの北面が崩れていたではありませんか! 

もともと目の眩むほど急峻な場所ですし、連休は始まったばかり。
放置すれば、崩れた岩と共に転落してしまう人が続出するかもしれません。
止むを得ず一度山荘へ戻って道具を揃え、再度現場へ急行。
何とか通れるように整備して、山荘に戻った頃には夕方になっていました。

ああ疲れた。
でも疲れたのは私達二人だけではありません。
夏前の山荘には限られた数のスタッフしかおりません。そのうち二人も抜けてしまったのですから、連休初日で最も混み合ったこの日、他のスタッフ達はどんなに大変だったことでしょう!
頑張ってくれた仲間達に感謝!感謝です!

それから、今日一日付き合わせてしまった河野君。
8年間に渡り、西穂山荘の屋台骨を背負う一人として頑張ってきてくれました。
この連休を最後に故郷の山口県へ帰り、事業を営むことになっています。
本当は、「 最後に西穂の美しい姿を目に焼き付けてあげよう 」 と思って同行してもらったのに、雪の稜線を同日に2往復という当人も初めてというハードな一日になってしまいました。
「 これも山で働く者の最後らしくてイイですよ。」 と語っていた河野君。
新しく始める仕事の成功を祈っています。
山口は遠いけど、これからも遊びに来てくれよ。みんな待ってるぜ!
そして、心から ありがとう。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年5月2日(火)

稀に見る好天が続いた今年のゴールデンウィーク。
連休中の西穂高の様子を4日連続でレポートします。

この日は昼過ぎまでグズついた天気でしたが、午後から回復。
天候が回復基調の時は、山らしい迫力ある景色が見られることが多いですね。写真を撮られる方にはオススメです。

山荘周辺の樹木には、小さいエビのシッポが付いていました。
『 エビのシッポ 』 とは、一定方向から強風と低温で運ばれた雲粒が針葉樹等にぶつかり、着氷・着雪を繰り返すことによってできるものです。ですから、エビのシッポは風上に向かってドンドン発達していくんですよ。知っていましたか?
3日からは連日ピーカンとなったため、冬の代名詞とも言えるエビのシッポが見られたのもこの日が最後でした。

4番目の写真は、日の光を受けて美しく輝く氷と黒い物体!
これ、小屋から上高地へ続く電話線です。
雪と氷が織り成す景色は、こんなものまで芸術的に見せてしまうんですねぇ。

それにしても多かった今年の積雪。
見てください!とてもゴールデンウィークとは思えない小屋の周りの雪の量です。
だいぶ融けたものの、まだ3m50cmくらいはあります。昨年の同時期は2mもありませんでしたので大変な違いですね。
本館入り口も除雪が間に合わず、正月ばりに雪の回廊から出入りするようになっています。

夕方には雲海に沈む夕日を見ることができました。
一口に 『 雲海 』 といっても、雲の様子は様々です。
今日の雲は動きが激しく、日本海の荒波を思わせるかのような躍動感を感じます。
夕日が波に飲み込まれていくように見えませんか?

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年4月26日(水)

今年最初のヘリコプターによる荷揚げが行われました。
 

通年営業している当山荘は、越冬しているスタッフが常に除雪を行っているので、他の山小屋のように小屋を掘り出すための要員を運び上げる必要がなく、連休直前のこの時期が待ちに待った最初の荷揚げとなります。
 

食料品や燃料、様々な雑貨が輸送され、ゴールデンウィークに向けてお客様を迎え入れる準備が始まります。
 

それにしても今年の雪の多さには驚かされます。
山荘の前は、上高地側へ下る登山道やテント場があり本来はかなり低くなっているのですが、10メートル以上吹き溜まった雪が盛り上がり、小山のようになっています。
 

西穂高の稜線から信州側を見ると、大規模な表層雪崩の跡がいたるところに見られますし、笠ヶ岳や抜戸岳の方面に目を移せば、大きく張り出した雪庇が連なり、これから更なる雪崩が発生することを暗示しています。
 

56豪雪以来と言われる今年の大雪ですが、大きな特徴は12月に記録的な大雪が降った後、本来降るべき2月にはあまり降らず、3月後半から4月にかけて再び大量に降っていることです。また、2月上旬には標高2385mの西穂山荘付近でも雨が降ったため、氷の層ができています。
このように、ただ多いだけではなく非常に変則的な降り方をしているために、雪の付き方が例年とかなり異なるのです。
 

これからゴールデンウィークを迎え、多くの登山者が山を訪れることと思いますが、雪崩等による大きな遭難の発生を懸念しています。今年に限っては、当分の間、雪崩に見舞われる危険性のある沢筋のルートはできるだけ避けて欲しいものです。
また、稜線を歩く人は雪庇の踏み抜きに十分な注意をお願いします。
 

「警戒していたほど大きな事故がなくて良かったね。」
後でそう言える連休にするためにも、個々の登山者が気持ちを引き締めて行動していただくことを望んでいます。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年3月31日(金)

 3月28日午後から降り始めた雪は31日には山荘入り口を塞いでしまうほどの積雪となりました。一気に冬に逆戻りした今回の寒波はまさにこの冬を象徴する程の降り方でした。
 

もちろんこの寒波の中、何度か除雪を繰り返しているにも関わらずの状態です。
山荘前はどうしても吹き溜まりとなり、これが登山道と同じ状況と言う訳ではありませんが、登山道もワカンを履いて腰部分、深いところは胸近くまで潜ってしまう所もあります。 
 

山荘周辺の登山道は風の通り道で、こちらは逆に陽気と寒波の繰り返しで作られた固い雪面が顔を出している部分も多いです。雪に潜るかと思えば今度はカチカチとこの辺りは転倒を何度か目にしたことがあります。この日はスタッフの明石がスコップを手に得意の?雪道作りです。
 

さすがに体力のあるこの男!みるみる硬い雪面を砕き、道を作っていきます。頼もしい限りです。フレーフレー明石〜!って感じです。えっ?私は何をしていたかって?勿論、私、河野も作業しております。
 

明石と一緒に雪道を作っているのですが、デジカメが低温で動作しなくなってしまったのです。それで私の雪道作りの作業をお伝えできないんです〜。皆さん本当なんです〜。

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 ( 河 野 )

● 平成18年3月21日(火)

今日3月21日は『春分の日』です。暦の上ではすっかり春なんですね。
暖かい地方からは春の象徴とも言うべき「桜の開花宣言」が次第に出始める頃です。山の上でも、日照時間の変化や日の出、日の入の場所が移り変わっていくことで春を感じ始めています。

今回は3月の天気の特徴についてお話したいと思います。

ある時は「日差しが強く気温もプラスで穏やかな一日」、またある時は「−20度を下回る猛吹雪」が数日続く。雨が降ったり、雪であったりと言うように一年の中で最も多様な姿を見せてくれるのが3月だと感じます。

最近、電話でのお問い合わせや、登ってこられた方のお話に良く聴く言葉ですが、「3月は天気が落ち着いていると思った。」、「3月は積雪も落ち着き、日も長くなり…」、「3月だからワカンはもういらない。」皆さん過去の印象や、その日の状況でお話されることが多いですが前述の通り3月の天気はその場に依って様々になります。さっきまで青空だったのに…と数時間でガラッと変わることも少なくありません。

何となく我々小屋番も3月になれば天気は落ち着くと思ってはいるのですが、ここで注意しなくてはいけないのは『春の嵐』です。もう春だねぇ〜なんて気を抜いていると日本上空を寒気を伴った低気圧が通過、突然の暴風雪を引き起こします。

今年は12日、16日、19日がそれに当たりましたね。基本的に冬の間の風は飛騨側から吹きます。小屋周辺の木々の枝が信州側にしか伸びないのはそのせいです。しかし、春の嵐は低気圧の場所によって風向きが随時変化します。その為、冬の間積雪の少なかった場所にもしっかりと積もるのです。

近年の地球温暖化など環境が少しずつ変化していることは御存知だと思います。でも実際どれくらい?って言うのは少しずつの変化だと分かり難いものですが去年の3月と今年の3月にもちゃんと違いがあるのです。

年度末ということもあり慌しい毎日を送っていらっしゃる方も多いのではないかと思います。春を前に疲れた体を自然の中で癒しに。私たちスタッフ一同喜んでサポートさせていただきます。

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 ( 後 藤 )

● 平成18年2月13日(月) 

ルートの状況を視にピラミッドピークまで行ってきました。

一日中雲ひとつ無い青空に恵まれ視界も良好でしたが、丸山から上では風速15メートルを優に超える強い風が吹いていました。
丸山では写真撮影が目的のお客さんにはたまらない美しいシュカブラがいたる所で見られますが、今日は強風で雪煙が舞い上がり、上手く撮影できませんでした。

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丸山から独標に到る斜面は例年とそれほど変わりません。長野県側の雪の量が多いくらいです。

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独標から見ると長野県側の斜面にはタップリと雪が付き、例年より多いように見えます。 


冬の間は岐阜県側から長野県側に風が吹きます。この冬は非常に雪が多いのですが、稜線上は風が強いためあまり積もらず、吹き飛ばされた雪が風下の長野県側の斜面にどんどん積もっているのです。 

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右の2枚の写真は独標の山頂側斜面とその少し先にあるピークを、振り返って北側から撮影したものです。
この写真では稜線を境に右側が岐阜県、左側が長野県になりますが、雪の付き方の違いは一目瞭然です。
黄色い線で囲った部分には非常に分かりやすい雪庇(せっぴ)を確認することができますが、このように長野県側には雪庇ができていることを常に念頭に置かなければなりません。ベテランの登山者の皆さんは 「何を今さら・・・」 と思われるかもしれませんが、雪庇の上に足跡があり、その足跡よりも手前にヒビ割れができていることもありました。この足跡の主が無事下山できたのは、単に運が良かっただけに過ぎません。

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ピラミッドピーク下部の赤線で囲った部分には小さな雪壁があります。アップで撮るとあまり傾斜がないように見えますが、遠くから見ると落ちればひとたまりもないことが分かります。 
いつもはそれほど苦労せずに通過してしまうことが多いのですが、この日はかなり緊張を強いられました。表面は硬そうなのですが、中の雪が落ち着いておらず、足元が大きく崩れたりします。特に帰りに下る際は慎重に通過しました。
同じルートでも、その日の気象条件により難しさは異なります。この場所も今日のような気温の高い日が続いて雪が締まり、その後に冷えて凍れば、アイゼンの爪を効かせて快適に登れる斜面となるのです。

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今日は日差しが強いため岩にできたエビのシッポも溶け始めており、春がそこまで来ているのかと勘違いしてしまいそうです。

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ピラミッドピークまで来ると、一時は多少弱まっていた風が吹き飛ばされそうになるほど勢いを増してきたため、今日はここで戻ることにしました。 

厳冬期の独標から先は非常に厳しい場所の連続です。周到な準備と豊富な経験が必要なことは言うまでもありません。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年1月24日(火)  

 『 山岳遭難防止活動の現状に思う 』

1月16日〜18日、岐阜県警の皆さんが山荘前にテントを張り、山岳救助訓練を実施しました。
実際にヘリコプターを使った訓練を行ったり、スノーボート(写真参照)を使用して傷病者を搬送する訓練等、3日間に渡り実践的な訓練に取り組んでいました。
ただでさえ大変な訓練を厳冬期の北アルプスという過酷な環境下で行うのですから、その苦労は筆舌に尽くし難いものがあるはずです。岐阜県警の皆さんの努力には頭の下がる思いです。

登山と遭難というのは表と裏の関係にあり、登山者の数が減らない状況で遭難だけを減らすのは非常に困難なことです。
しかし、『 登山 』というものが多くの人達を魅了し、人々に大切なものを与え、かつ後世に残していく存在意義を持ち合わせている限りは、遭難事故を減らす努力を続けていかなければなりません。
私達山小屋の人間はもちろん、民間の救助隊員・地方自治体・医療関係者・救急隊員、そして警察の方々と、山岳地帯を抱える地域ではたくさんの人達が登山者の安全を願って日夜働いています。

西穂山荘は岐阜県と長野県との県境に位置しますので、両県の関係者の皆さんと共に活動を行っているわけですが、昨今は地方財政が厳しい状況にあることも影響してか、遭難防止のために費やされる予算が年々減ってきている印象を受けます。
私達山小屋の人間も含めた民間の救助隊員が所属する遭難防止対策協会(警察の協力により組織されています)の活動一つをとっても、予算の逓減に伴い救助訓練への参加人数の制限や回数の減少など余波を受ける場面が増えています。
特に私達の目から見て、警察の方は苦労されているように思えます。警察官の数が足りない状況下にありながら、市町村合併に伴う警察組織の再編により、これまで遭難救助に携わってきた部署の皆さんの所属が変わり、私達でさえどこへ通報していいのか分からない事もありました。

このホームページをご覧の皆さんのように山に興味のある方には当たり前のことであっても、山を知らない方にとっては、山岳遭難救助の特殊性や、それがどれほど大変で専門的な技術が必要か、ということはなかなか理解し難いでしょう。

警察の仕事として見た場合、例えば交通事故と比較すれば、発生件数や死傷者数が非常に少ないにもかかわらず、投入される警察官の数が多く、山岳事故への対応は大変非効率であるととらえられます。
山岳事故に対する理解度が低ければ、今回岐阜県警の人達が必死に行っている救助訓練でさえ、必要性に疑問を唱えるでしょう。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?
日本有数の山岳地帯を抱えるこの地域にとって、山は故郷の姿であり、生活の一部であるとともに、重要な観光資源という面を持っています。
たとえ山に登らなくても、アルプスを始めとする山々が織り成す四季折々の素晴らしい風景がお目当てで、日本中から温泉や観光地に莫大な数の人々が訪れます。その山という貴重な資源を持ち、「 どうぞ皆さん来て下さい 」と言いながら、いざ山岳事故が発生したら、「 知りません 」 では済まされません。
山での事故は登山者だけではないのです。観光客がハイキングコースを歩いていて心臓発作を起こすこともあれば、スノーボーダーが安易にコース外を滑り雪崩に巻き込まれる等、救助隊が必要とされる場面は多岐に渡ります。
そんな場面で、専門的な技術を習得してない者が現場へ向かえば、更なる悲劇が起こることは目に見えています。

ヨーロッパアルプスを抱くスイスやフランスの山岳地域では、もしもの場合に人命を救助するための様々なシステムが確立しているといいます。そういう取り組みにもっと力を入れてこそ、「 山岳県です 」 と胸を張って言えるのではないでしょうか?

長野県には、「山岳総合センター」 という施設があり、安全な登山を広く普及させるべく30年以上も前から一般登山者向けに様々な登山研修を行っています。現場の方々の尽力もあり非常に意義のある研修活動を続けてきたにもかかわらず、最近は施設そのものが老朽化し時代に即した設備を整えることもままならず、アルプスとともに生きる県としてはどうにも寂しい状況です。
今回の岐阜県警の皆さんの救助訓練に代表されるように、岐阜・長野両県の警察の皆さんは取り巻く環境が厳しい中、自身の危険と隣り合わせでありながら懸命の活動を行っていますが、様々な制約のもと思うように活動できない面を持ち合わせています。

我々民間人は束縛も少なく、比較的自由に発言し行動できますが、公的機関はそうはいきません。地方自治体の中にあって意思決定を行っていく中枢部に、世の中の声が届かなければ大きな変化は望めないのです。

この日記を読んで御賛同いただける方が、その声を届けていただければ嬉しい限りです。 

県警でも、県の関係部署でも、知事さんのところでもいいと思います。電話でも、FAXでも、メールでもいいでしょう。感謝の言葉でも、「こうしたらいい」 という具体的な意見でもいいと思います。「お疲れ様」の一言だけでも大きな力が湧いてくるものです。
現在行われている山岳遭難防止活動は非常に素晴らしいと思います。ただ、現状に甘んじていて良いはずはなく、更に高い所を目指すには、より多くの人が考え、意見を出し合い、ほんの少しづつでも行動していくことが必要だと考えるのです。

山の安全のため一生懸命努力している人達の苦労が報われ、山岳遭難事故が減り、山を訪れる方々が 「楽しかったね。また来よう。」 と言って帰られることを願っています。

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 ( 粟 澤 )

● 平成18年1月15日(日)

昨日の雨まじりのみぞれも夜にはしっかり雪に変わり、その雪も早くに止んで満点の星空に。
そして、今朝は好天に恵まれました。

昨夜、すっかり凍り付いてしまった雪洞泊の皆さんも、凍った体をほぐしながら、山荘周辺で冬山の雪上訓練に励み、大学の山岳部の皆さんは稜線に登って行った。

気温午前中、再び0℃以上になり、ポカポカ陽気です。
今までの寒波の連続来襲に比べると心も体も一段落といった感じですね。
除雪をするのにも、わりと楽な格好で気楽に出動できます。
そんな感じで、屋根の雪を下ろしたり、今年初めて冬を経験する明石君に除雪機運転の練習をさせたり。

でも、こういう気の緩んだ時に作業中の事故が起きたりするものだから、どんな時でも、作業中は要注意です。

それにしても、こういう日和のいい時に、小屋周辺をまじまじと見ると、本当にこの冬は雪が多いですね。
まだまだ雪は積もるだろうけど、これからは、少しずつ太陽の光も強くなってくるんですね。

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 ( 久 島 )

● 平成18年1月14日(土)

こんな感じの雲が出たのが13日の朝です。
こういう雲が出ると天気は下り坂です。
この日の昼過ぎからどんどん天気は悪くなってきました。

そして、南から湿った暖かい風がどんどん入って来て、14日は、ついに気温が0℃以上に上昇!
時折みぞれや雨になる始末。
登って来た登山者はほとんどが幕営者か雪洞訓練の方ばっかり。
この時期の雨は非常に辛い物があります。
いくら、暖かいとは行っても、氷点前後です。
そして夜には氷点下8℃まで下がったため、濡れた物はどんどん凍り付いて行く。

大雪と大寒波が連続してやってくる今年の冬だが、今回のように気温が上昇して雨になるという事もあるんです。

山ではいろんな状況を想定しておかなきゃなりませんね。
本当に冬山は大変です。

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 ( 久 島 )

● 平成18年1月4日(水)

昨日の台風並みの暴風雪から一夜明け、若干風が落ち着いた。

昨夜ロープウエイ駅舎で夜を明かした登山者も朝の試運転で無事に下山できた。
ロープウエイのスタッフ様、ご配慮いただき本当にありがとうございました。
そして山荘では登山者と年末年始のスタッフを下山させる為に、強力なラッセルメンバーでロープウエイまで道を切り開いて行った。

昨日の暴風が雪面の状況を一変させていた。
雪庇はどんどん発達してまるで3月上旬並みの大きさにまでなっている。
風が雪面を固く圧接している部分もあり、楽に歩ける場所も出来て来たが、発達した雪庇を乗り越えたり、樹林帯の比較的平らな部分はかなりのラッセルを強いられる。
それでも、12月の雪が安定するまでのラッセルの労力に比べれば比較的楽です。
なんといっても、頼もしいラッセル部隊がいるからねえ。
2〜3時間かかっていたロープウエイまでのラッセルも1時間半位で行けるようになって来た。(あくまでも、強力なラッセルメンバー数人でのレベルですよ〜)

われわれが作った道を昨夜停滞した登山者達は比較的楽に下山できました。
年末年始のアルバイト達も無事に下山する事ができた。

雪はまだまだ降り続いています。
再び風も強まって来ている。
小屋の周辺の雪庇もすっかり大きくなってます。

正月も終わり人気も少なくなり、これから山はより一層厳しい冬の最中に入って行く・・・。

これから入山される登山者の方達には、『わかん』か『スノーシュー』を装備に入れておいて頂きたいと、強く願っています。

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 ( 久 島 )

● 平成18年1月3日(火)

2005年最終日12月31日と2006年の1月1日は穏やかな天候に恵まれました。2日間も天候が安定したのは本当に久しぶりです。
年末から心配していたのですが、1月2日から雪が降り出した。
3日、太平洋側に抜けた低気圧が急速に発達しつつあり、3日の今日、山は極端に荒れ始めました。そして山荘では今朝こういう事態になりました。

まず、2日の日に宿泊予定で入山された登山者には、『3日の天候がかなり崩れそうだという事、予想気圧配置から風が強くなる事が十分考えられる事、そうなるとロープウエイの運行が不可能になるという事』を告げ、予備日が無い登山者には2日中に下山をする事をおすすめしました。

しかし、昼過ぎから登山を開始して、夕方山荘に着いた登山者には、もう下山した方がいいとは言えませんよね。

登山者の反応も様々で、『予備日が無いから下りる』という人や、『泊まる予定だったが明日の天候が不安だから今日中に下りるつもりで来た』 という人や、 『え、明日天気悪いの?』  『ロープウエイ止まったらどうしたらいいの』  『ロープの駅で待ってたら、そのうち動かすでしょ』  『もしかしたら、天気が良くなるかもしれないよね』  『予備日があるから停滞する』 などなど。

そして、今日3日。予定通り、吹雪です。ロープウエイは運行時間前から運休を決定!積雪は2〜30cmでたいした事無いのですけど(私から見てですけど)ロープウエイの駅まで行っても、そこから下は現在歩いての下山は禁止されています。確かにこの冬は、雪の降り方が異常で、旧スキーコースは雪崩の危険性が高いと思います。

そして岐阜県警山岳警備隊の方から 『山荘側にいる登山者を動かさないように、今日は動く見込みが無いから、ロープウエイへ行かせないでくれ』 と連絡が入った。その事を山荘宿泊者及び幕営者に告げて、山荘で待機してもらうように告げました。

しかし、半数の人は、『とにかくロープウエイまで行く』  『明日になればラッセルが大変だから!』  『もしかしたら、ロープウエイが動くかもしれないし』 と、ロープウエイに向かって出発してしまった。半数の人達は山荘で待機、連泊を決められました。

ロープウエイに下山された方達は全員無事にロープウエイの駅に到着しています。今日ロープウエイが動かなければ、とりあえず明日までロープウエイの駅舎で待機となります。ロープウエイの駅舎は宿泊施設はありません。仮眠状態になります。食事の提供ははっきりした事は解りませんが、ロープウエイの方の善意での提供になります。

山荘では通常通り宿泊業務を行っているので、通常通りのサービスを行っています。宿泊料は通常通りに頂いています。

以上が現時点での状況説明でした。ロープウエイと山小屋という、二つの施設が存在するから起きた事態です。山小屋で働いている者として、非常に悩める現状です。最終的に行動の決定をするのは、個人個人です。

今の所、特に大きな事故にもなっていないし、ロープに向かわれた方達も無事にロープウエイに到着してます。結果よければ全てよし、という事になってしまうんでしょうが・・・。

今回の件で、何が良くて、何が悪いか、私には判断できません。
一つだけ確かな事は、天気が崩れた事が全ての原因ではないってことです。
天気に変化がある事を大前提として行うのが登山だと、私は思ってます。


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 ( 久 島 )

● 平成18年1月1日(日)

あけましておめでとうございます。本年もご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
スタッフ一同皆様のご多幸と安全な登山をお祈り致しております。

オーナー村上文俊のご挨拶で始まりました今年の西穂山荘。
輝かしい御来光で始まりたかったのですが、朝方は東の空に薄雲が居座り新年の日の出を拝むことはできませんでした。それでも空気は澄んでいるので視界は抜群で、時間の経過とともに天気も良くなり昼前にはすっかり晴れ渡りました。

山で新年を迎えられたお客様方も、待ちきれなかったように稜線目指して出発していかれました。

昨日から稀に見る穏やかな気象に恵まれていますが、それでも稜線上は寒風にさらされます。小屋へ戻った方にはホッと一息、おしるこのサービスで温まっていただきました。

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 ( 粟 澤 )

 

 

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