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● 平成24年1月17日(火)

よくお客様から「撮影ポイントどこですか?」と問われることがあります。
今日は私達がお客様にお勧めするポイント「丸山」をご紹介します。

越冬のこの時期もそうですがシーズン中もアルバイトたちの憩いの場でもあるのが、「丸山」です。この丸山は西穂山荘から山頂方面に見えている斜面を登ると尾根状の地形となりその一帯を丸山と呼んでいます。ポイントで言うならば現在「西穂 丸山」の丸柱が道標として立っている所です。

山荘から約15分程度で行けてしまう丸山ですが、悪天候の際は気の抜けない場所でもあります。特に冬場は傾斜の少ない広い雪原となるため、吹雪いてしまうと方向性を失ってしまう事もあるのです。

丸山からは西穂高方面のピーク群がグッと近づき、力強い山容にカメラのシャッターを切る方も多いと思います。
周囲を見渡せば上高地の大正池と霞沢岳、乗鞍岳と焼岳、遠くに加賀の白山、笠ヶ岳や双六岳、同じ穂高連邦の中では前穂高岳も見ることが出来ます。また、視界が良好があれば、遠くに富士山も確認することも出来ます。

そしてそして、やっぱりお勧めと言われれば、八ヶ岳から登ってくる御来光と雲海に沈む夕日でしょうか!

ゆっくりと撮影した後は、朝ならばホットコーヒーが、夕陽の後なら信州の地酒の熱燗がお勧めです。

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 (  河 野 )

平成24年1月16日(月)

今年は今の所、積雪の少ない冬となっています。いつもの年であれば新穂高ロープウェイから西穂山荘迄の登山ルートは、いわゆる冬道へと変わっている時期ですが、今年はなかなかそこまでの積雪量になっていません。

そんな中、一部ではありますが冬道へと変える事が可能な部分が出来たので今日は昨年から山荘の一員となった徳田を連れてルートの変更を行ってきました。

冬道へと変更したのは中間地点よりも下部です。積雪が少ないと言ってもやはり足元にワカンは欠かせません。
広島からやってきた徳田はワカンを履くのは今日が初めて!トレースを作る仕事というより人生初のワカンに大喜びで真っ白な雪の中に笑顔で飛び込んでとても楽しそうでした。

一通りルートを開通させた後は、ザックをデポして旧ルートに付いていた赤布の目印を回収し新ルートに付け直します。
また、新しく作ったルートは私達2人が通っただけでは軟弱な雪面なのでもう一度雪面を踏み固めに歩き直します。

ようやくルートを完成させた頃、初ワカンの徳田はちょっとだけカッコ良く見えました。

そのまま新穂高ロープウェイ方面に下山した私たちはすれ違う登山者の方々と挨拶を交わしながら自分たちの作ったルートを歩いてくれることに喜びを感じました。
そして、西穂登山の楽しみの一つである下山後の温泉にどっぷりとつかり山荘に戻りました。

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 (  河 野 )

平成24年1月1日(日)

低気圧の接近で、半ばあきらめかけていた初日の出でしたが、お越しいただいた皆様の願いが天に通じたのか、日が昇る位置に雲の切れ間が生じ、奇跡的に幻想的な初日の出を拝むことができました。今年は良いことがあるかもしれません。

その後、8時くらいからは雪が舞い始めましたが、幸先良いスタートにお客様の足取りも軽く、大勢の方が稜線へ登って行かれました。

西穂山荘では、大晦日に続き元旦も様々なイベントが行われました。

まずは体の中から温まっていただける “ お汁粉サービス ”。 これから登る方も登ってこられた方も、甘いお汁粉でエネルギー補給です。

山荘前には昨年も好評だった記念撮影コーナーとして “ こたつ ” が用意され、登山者の皆様に撮影を楽しんでいただきました。

そして、今年は新たな試みとして “ 愛のケルン ” が作られました。これは東日本大震災という大災害から教訓として得たものを忘れず、手を携えてこの困難を乗り切って行くための、未来への道しるべとして、ケルンを作ろうというものです。登山者の皆様の手で、冬山らしく雪のケルンを作り上げていきます。この “ 愛のケルン ” の制作は春まで続けられますので、これからお越しいただくお客様もぜひご協力ください。

そして、この日のメインイベントはなんといっても “ 羽根突き大会 ”です。『 北アルプス杯 雪上羽根突き大会 』 と銘打って行われた今年の大会は、なんとラジオ中継付き。昨日 『 ゆく年くる年 』 の中継を行ったNHKの皆さんが、今度は 『 新春列島 』 で羽根突き大会の模様等を中継しました。

大会は昨年よりもスケールアップし、20チームが出場。ついつい本気になってしまい、白熱した戦いが繰り広げられました。最後は、今年結婚されるというカップルの優勝で、めでたく幕を閉じました。

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 ( 粟 澤 )

平成23年12月31日(土)

雲一つない青空に上る太陽の輝き。世界をも震撼させた未曽有の災害、東日本大震災に見舞われた2011年も最後はこんな神々しい御来光で締めくくることができました。来年はこの日の出のように光り輝き、空高く駆け上っていくような、希望に満ちた年になって欲しいものです。

雪不足のため制作が危ぶまれていた雪ダルマ 『 3代目さかい 』 も遂に完成し、昨年より更に巨大化した勇姿に日の光を浴びて微笑んでいるように見えます。

昼頃には雲が多くなりましたが、午前中は天候に恵まれたこともあり、例年を上回るたくさんの登山者が西穂を訪れました。例年のこの時期に比べると非常に雪が少なく、山荘前のテント場も所々ブッシュが出ているほどで、ロープウェイからの登山道もまだ夏ルートのままです。何度も年末に来られているお客様は一様に雪の少なさを口にされていました。

今日は大晦日。西穂山荘では様々な催しが行われました。夕食の際には山荘の主人 村上文俊のご挨拶の後、恒例の振る舞い酒。昨年から始まった“ 年越し西穂らーめん ”も大人気で、レストハウスだけでは出しきれず本館食堂でもお出ししました。また、レストハウスの営業時間も深夜0時半頃までと、年越しを山で楽しもうとせっかくお越しいただいたお客様に楽しんでいただけるよう、山荘スタッフも一丸となって盛り上げます。もちろん明日の朝早く出発したいというお客様には、騒がしくないお部屋をご用意しましたが、多くの方が 『 紅白歌合戦 』 や 『 ゆく年くる年 』 を見たり、お酒を酌み交わし語り合ったりと、山での年越しを満喫されていた様子でした。

そして更に、0時27分からNHKラジオの 『 ゆく年くる年 』 をなんと西穂山荘から中継! 知らずに訪れたお客様方は大喜び。この中継に参加しようと50人以上の皆さんがこの時間まで起きておられ、ラジオを通して楽しい年越しの様子が全国に紹介されました。

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 ( 粟 澤 )

平成23年12月9日(金)

今年も早いもので一年の最終月となり、西穂山荘でも年末に向けた準備を始める時期となりました。
昨日あたりから山荘周辺でも降雪があり、30〜40センチの積雪となりました。

前回の冬の時期に山荘スタッフの誰よりもお客様からの注目を浴びたと言えば!!
西穂山荘前にズドンと座った雪ダルマ『さかい』(支配人命名)でした。
年末年始には多くのお客様との記念撮影に大活躍でしたが、「 今年も雪だるま
ありますか?」というお声もチラホラと聞こえてきます。

今年も見たい!というお客様はもちろん、初めてお目にかかるお客様の為にもパワーアップした『さかい』を是非ともお見せしたいと思い、制作を開始しました。

西穂山荘越冬スタッフで力を合わせての作業となりますが、「 今年はもっと背
を高くしよう!」「 いやいや、今年はやっぱり横に広く!」などとそれぞれに思い描く完成図があるようですが、いずれにせよ完成した際は昨年とは違った形で皆様に紹介できるよう全員で頑張ります。

完成までにはまだまだ時間がかかりますが、クリスマスに大晦日、元旦の雪ダルマ「さかい」にご期待ください。

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 ( 河 野 )

平成23年12月2日(金)

多くの登山者で賑わった夏は夢だったのかと思うほど、雪の季節はひっそりとしています。

ひとたび冬の嵐になればもちろん静かではないですが、平日の山に人影はまばらです。

そして今日は新穂高ロープウェイがメンテナンスで運休でした。登山者はまず来ないだろうと判断できるときには、普段なかなか時間を割けない『お仕事』をするにはもってこい。

そんなわけで、今日は独標近辺まで積雪状況を確認に登ってきました。今シーズンはなかなか雪が積もらず、お問い合わせも雪の少なさにヤキモキしているようですので、いざ情報収集に稜線に上がります。

決して晴天ではないですが、時折ガスが抜けて山頂が顔を出します。丸山のハイマツ帯は夏道に積もった雪が踏み固められていて、楽に歩けました。それにしてもこの丸山が白銀の世界になるにはあとどれくらいかかるやら…

丸山を過ぎてからの斜面からが本番。ですが、あまりにも雪が少なく登りも下りもとにかく滑りやすい!吹き溜まったところが実は一番歩きやすかったとは何とも皮肉な話です。

お花畑を過ぎて独標直前でようやく雪がハイマツを殆ど覆い隠している景色に出会えましたが、同時に夏のルートは不明瞭になっていて、久しぶりに緊張を強いられました。

今日のような天気では独標より先の登山道の積雪を確認は出来ませんでしたが、このルートの難易度が増していることは容易に想像がつきます。

お越しになられる皆さんのお役に立てるよう、山や雪の情報をもっとつぶさにお知らせできるようにこれからも努力を積み重ねていきたいと思っています。雪山、楽しいですよ!!

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 ( 池 宮 )

平成23年10月1日(土)

西穂山荘 初となるイベント『 雲上のアコーディオンコンサート 』が開催されました。

演奏は “ KAZU ” こと 『 中尾和正 』 さんで、2010年 JAA国際アコーディオンコンクール 一般の部第1位2009年 関東アコーディオン演奏交流会 一般上級の部優勝等、数々の輝かしい功績をお持ちのアコーディオン奏者です。

夕食後、大急ぎで食堂をコンサート会場に模様替えし、いざ初のイベントへ!

“ スカルラッティのソナタ ”を皮切りに、“ ヴィバァルディ四季 「冬」より ”等、全7曲を熱演。染み入るような澄んだ音色の演奏から、心震える大迫力の演奏まで、バラエティに富んだ楽曲が聴衆を魅了していきます。

曲の合間に交える楽器の説明やアコーディオンの歴史等のお話しも、新鮮で興味深いものばかり。中尾ワールド全開です。

本日のお客様は音楽好きの方が多かったのか非常に反応も良く、最後の曲が終わると 「 ブラボー!」 の歓声が上がり、「 アンコール 」 の合唱も起こりました。

アンコールに応えて中尾さんも「 カノン 」を更なる熱演。大盛況のうちに幕を閉じました。

お客様からは、「 感動して涙が出た 」 「 こんな演奏をただで聴いていいのか 」 等の声もいただき、私達も 「 開催して本当に良かった 」 と充実感に包まれた一日となりました。

コンサートは明日2日(日)と合わせて2日連続で開催されますが、芸術の秋にふさわしいイベントとして、来年以降も継続していきたいと思っています。今年聴くことができなかったお客様は、ぜひ来年お越しください。大好きな山の上で聞くからこそ感動も更に大きくなる、絶対にお勧めのイベントです!!

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 ( 粟 澤 )

平成23年7月24日(日)

昨日、東邦大学医学部西穂高診療所が開設されました。毎年多くの登山者の皆様が怪我や病気でお世話になっています。

今日は診療所の実行委員長でもあられる藤岡先生の講演会が開催されました。

『 高山における頭痛と高山病 』の内容でお話をいただき、食堂一杯に集まられたお客様は熱心に聞き入っておられました。

この夏は4人の先生による6回の講演会が予定されています。興味深いお話が聞けることと思いますので、ぜひご参加ください。

東邦大学の皆さんによる夏山診療所は8月21日まで開設されています。

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 ( 粟 澤 )

平成23年6月6日(月)

今日はこの時期恒例のスタッフの研修登山を行いました。

実際に自分たちで山を歩くことでお客様への情報もより正確になりますし、浮石等の撤去や道標の状況を調べたりと、山荘にいては出来ない仕事も同時に行います。

山小屋のスタッフは山を歩く時も仕事なのですが、やっぱり山を歩ける楽しみは隠し切れません!
自分たちも山の楽しさや素晴らしさを知らないと山小屋の仕事は出来ませんからね〜。

と言うわけで、仕事も真剣!山も真剣に楽しんできました!!

今日の研修は河野、前川、黒田の3名で西穂高岳山頂に行ってきました。梅雨とは思えない素晴らしい好天の中での山行となり思わず仕事を忘れそうでしたが、途中浮石の撤去を数か所行いました。

山頂までの登山道は特に問題の無い状態でしたが、私達3人は山頂でのお昼ご飯に箸がないというアクシデントにみまわれました。
しかし、そこは山小屋スタッフの団結力!担当だった前川を責めること無く3人で問題を解決しました!

何度も歩いている西穂高でしたがやっぱり山頂に立った時の爽快感や景色の素晴らしさは格別です。

厳冬期を終えて春を迎え、夏山シーズンももうすぐです。西穂高周辺では徐々に高山植物達が咲いてくる時期になりました。通年で西穂高を見ている私達ですが、その素晴らしさを少しでもお客様にお伝えできればと思っています。

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 ( 河 野 )

平成23年3月28日(月)

3月11日に発生した東北関東大震災。ここ西穂高でも強い揺れを感じる程で、登山道にいた山荘スタッフは周辺の木々からの落雪で一瞬ホワイトアウトになるほどでした。
遠く離れた北アルプスにまであのような揺れがやってきたことに驚くと同時に、いったいどれ程の被害がでるのだろう、と大きな不安に包まれました。

時間を追うごとに入ってくるテレビからの映像に衝撃を受け、日が経つにつれて明らかになる被災された方々の様子を身を切られるような思いで拝見していました。

また、未だ危機的な状況を脱していない福島第一原子力発電所の事故は、日本はおろか世界中の人々を不安な気持ちにさせています。

「 西穂山荘として、何か少しでもお役に立てる事はないのか?」
義援金を募ることは決まりましたが、私たちならではの貢献の仕方があるはずです。

そこで、北アルプスで唯一通年営業を行う山小屋らしく、白銀の山なみを背に元気な応援メッセージを送らせていただくことになりました。

「 がんばれ日本!! 被災地のみなさまを 応援しています 」

短いメッセージかも知れませんが、社長・現場スタッフ・事務所スタッフ、西穂山荘全員が気持ちを一つにしてお送りします。また、今後も皆様の心が癒されるような画像をお届けできるよう、心がけていきたいと思っています。

当ホームページが配信するメッセージや画像の数々が、被災され頑張っていらっしゃる皆様をはじめ、ご覧いただいている大勢の山を愛する皆様に少しでも元気と安らぎをお届けできれば、これ程の喜びはありません。
こんな苦しいときだからこそ、山が、自然が与えてくれる “ 癒し ” というものは人を救って
くれる気がします。

被災地の皆様が未来に希望を持てるようになり、笑顔を取り戻される日が来ることを心から願っています。
日本が一日も早く復活の日を迎えられるよう、微力ではございますが、皆様とともに考え、努力してまいりたいと思っています。

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 ( 西穂山荘一同 )

平成23年1月1日(土)

大晦日のレストハウス深夜営業でスタッフは眠い目をこすりつつも、新年を迎え決意も新たにハイテンションで頑張りました。

まずは恒例の “ おしるこサービス ” 。稜線で冷えた体を温めていただきます。

雪は降っていましたが風はさほど強くなかったので、予定どおり山荘前の広場に記念撮影コーナーを設け、お客様に楽しんでいただきました。昨日完成したばかりの巨大ゆきだるま “ さかい ” と、“ 屋外こた
” にお客様も大喜び。山荘備品(?)の “ かぶりモノ ” で楽しい写真を撮っていただきました。この様子は 「西穂deスマイル」 のページで御覧いただけます。

今年から行った新イベントの羽根つき大会は、予想外の難しさに当初は苦戦したものの、皆さん練習とともに上達し、本番の大会では見事な(?)ラリーを見せてくれました。

初代チャンピオンには大久保さんと山荘河野ペア。準優勝は海津さんと渡辺さんペア。第3位に浅輪さんと松村さんのペアが輝きました。

童心に帰って遊ぶのも正月ならでは。むきになって羽を追い、転がる姿に大笑いしました。

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 ( 河 野 )

平成22年12月31日(金)

天気予報では荒れた天候が予想されていましたが、朝方は晴れ間が見られ、一日を通してそれほど強い風も吹かなかったため、ロープウェイの運行にも支障はありませんでした。

山荘前の広場には年末年始にお越しいただいたお客様が記念写真を撮れるようにと、スタッフが苦労を重ねて制作した3メートルの雪だるま が遂に完成しました。名前は “ さかい ” です。お
客様が “ さかい ” と一緒に記念撮影し、喜ばれる姿を拝見するのが楽しみです。

夕食時には年末特別メニューと振る舞い酒のサービスを致しました。

レストハウスは山小屋としては異例の深夜0時過ぎまで営業。 大勢のお客様が
“ 紅白歌合戦 ” や “ ゆく年くる年 ” を見ながらお酒を飲まれ、西穂山荘ならではの “ 年越し西穂ラーメン ” で2010年を締めくくっていただきました。

来年はもっともっと山での一日を楽しんでいただけるよう、スタッフ一同努力ししてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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 ( 粟 澤 )

平成22年12月6日(月)

本日、午前中に独標まで歩いてきましたので、様子をお伝えします。

前日の5日も非常に良いお天気でしたので、これまでに降り積もった雪もしっかりと締まった感じです。飛騨側から吹く風も弱く、適度な冷たさを運んでくれる程度でした。

山荘から外に出ると、とても目を開けていられないほど日差しが強く、サングラスは必需品です。

さて、雪の状態と一言でいっても、気象条件等により様々に変化をします。降雪直後はパウダースノーが数十センチ積もっていることもありますが、今日の雪面状況は場所によって異なり、独標の岩稜帯手前までは、固めのところが多くみられました。

固めといっても、登山靴で蹴り込んだ際に半分くらい入り込むところもあれば、数センチ程度しか入り込まないところもあります。場合によっては1センチ入るかどうかという雪面もありました。ただし、荒い感じの雪面だったため、アイゼンなしでも比較的歩きやすかったです。

注意したのは丸山と独標の登りでした。

それまでの好天で雪が融け出したことにより、岩の上を氷が覆っているところは要注意です。丸山への登りには大きな岩で日陰になっている部分もあるため、このように氷っているところも何か所かあり、足を置く場所に気を使いました。

独標の登りは岩肌が出ている所が多かったため、現在のところはアイゼンを着けての岩登りといった感じです。慣れていない方は慎重に上り下りをしてください。

独標は見た目も怖そう?な感じなので注意しますが、意外と丸山まででも油断は禁物です。雪面の硬い部分が薄いところでは、踏み抜いてヒザ上くらいまで潜ってしまうこともあるため、下りの際にも注意が必要です。

ただ、こういった変化に富んだ雪面を歩くことは、冬山の楽しさの一つでもあります。

もちろん歩くことだけでなく、周囲を見渡せばここでしか見ることの出来ない絶景が広がっていて、本当に楽しいと感じることができます。今日は夕日も素晴らしかったので、思わずもう一度丸山まで行ってしまいました。

これから本格的な冬山シーズンです。西穂山荘は穂高の稜線を楽しめるベース基地でありながら、短時間で到着しやすい恵まれた環境にあります。ただし、冬の北アルプスは一たび荒れると想像以上の厳しさが待ち受けていますので、事前の準備を怠らず、しっかりとした冬山装備でお越しください。

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 ( 河 野 )

平成22年8月15日(日)

東邦大学医学部 西穂高診療所の藤岡俊樹先生による講演会 「 高山における頭痛について 」 が本日開催されました。

西穂山荘における夏の講演会は毎年恒例となっていますが、今年は東邦大学の先生方のご協力により、医学的見地から登山者の皆様の安全に役立つお話をたくさんしていただきました。

山の診療所で活躍される先生方の話を直接聞くことが出来る貴重な機会ということもあり、連日満員の大盛況。どの先生方も真剣な眼差しで熱弁を振るわれ、講演を聴かれたお客様も 「 非常に勉強になった 」 と好評
で、山荘側としても嬉しい限りでした。

本年開催された夏の講演会は下記のとおりです。

「 登山と疲労@ 」
     講師 : 佐藤 真司 先生
     日程 : 8月2日(月) ・ 9日(月)
「 登山と疲労A 」
     講師 : 佐藤 真司 先生
     日程 : 8月3日(火)
「 山で役立つ救急法 2010 」
     講師 : 中野 弘一 先生 ・ 小池 淳一 先生
     日程 : 8月6日(金)
「 高山の頭痛 」
     講師 : 藤岡 俊樹 先生
     日程 : 8月14日(土)・15日(日)
「 やさしい山のお天気講座 」
     講師 : 山荘支配人 気象予報士 粟澤 徹
     日程 : 8月11日(水) ・ 13日(金)

本日は最終日。運営委員長を勤めておられる藤岡先生のお話で締めくくりました。

アカデミックな山小屋の一夜も “ おつ ” なものです。来年もぜひよろしくお願い致します。

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 ( 粟 澤 )

平成22年7月26日(月)

西穂高岳は複数のピークがあることで知られていますが、本日一つ一つのピークにナンバーを表示する作業を行いました。

これまで西穂山頂以外では、一般に知られているピーク名はピラミッドピークや独標等しかなかったために、事故等が発生した場合、場所の特定ができず救助活動に支障をきたすケースが数多く見られました。そこで岐阜・長野両県警にナンバー表示を提案し、昨年から準備を進めてきました。

主峰の西穂高岳山頂から数えると、ピラミッドピークは8峰、独標は11峰となり、独標手前のピークを合わせて全部で12峰となります。今後、このナンバー表示が登山者の安全確保に役立つことを願っています。

これからは西穂高岳を目指す登山者の皆様が自身の位置を知る良い標識となり、安心をもたらすと共に楽しみも倍増するのではないでしょうか。ぜひ一つ一つのピークナンバーを確認しながら登ってみてください。

ただし、山頂までのルートは全てのピーク上を通っているのではなく、岐阜県側を迂回している所が何箇所かあります。ルートを外れて登ると、落石が発生したりピークが崩壊し、大事故が発生する可能性のある場所もありますので、絶対にルートから外れて歩かないようにしてください。

また、丸山の第三ケルンには、北飛遭対協の方々の御尽力により道標が立てられました。登山者の皆様の格好の目標物であり、写真撮影ポイントとなることでしょう。

今日は登山道整備とパトロールを兼ねて西穂山頂のさらに先のP1まで行ってきましたが、稜線にはイワギキョウやヨツバシオガマ、イワオウギ等の色鮮やかな高山の花々が咲き乱れ、夏真っ盛りといったところです。

しかし、昼過ぎあたりになると天候が急変し、急いで下山を始めましたが、独標手前で雷雲に包まれ 、“ みぞれ ” が降り出す危険な状況となりました。そのため、11峰と
なる 『 独標 』 と12峰の表示は後日、ということになってしまいました。

夏山は午後になると雷の発生確率が高まります。早出早着を心がけ、安全な登山をお楽しみ下さい。

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 ( 粟 澤 )

平成22年3月8日(月)

冬の登山道の状況は本当に変化に富んでいます。
この日は山荘から新穂高ロープウェイまでの登山道を歩いてみましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

ここ最近は非常に気温の高い日が続いており、今日はその後にやや冷え込んだ日となりました。
午前9時頃下り始めた時は雪面が非常に硬く、その上に新雪が約10cm程度積もっていました。
アイゼンは着けずに歩いたのですが、硬い雪面で非常に滑りやすい事に加え、気温が高かった時の踏み跡がデコボコになっていて、アイゼンがあったほうが非常に安全に歩けると実感しました。
特に山荘を出て暫くは急な斜面になっているので注意が必要です。

この日は一日中素晴らしい雲海が続いており雲海の下は曇りで寒く感じましたが、雲海の上に出ると非常に暖かく体感温度に大きな差がありました。

昼過ぎになってロープウェイから山荘まで登り返す頃には、雪面はだいぶ緩んでおり風もなかったため、周辺の素晴らしい景色を楽しみながら快適に歩くことが出来ました。
しかし、部分的に日の当たっていない斜面は、これだけ違うものかというほど硬いままで、下りの時と変わらない滑りやすい状態でした。

冬の登山道は当日の気象状況ももちろんですが、それまでの状況も大きく影響する時もあり、日々変化しています。
なかなか簡単に説明は出来ませんが、それが冬山の面白さのひとつとも言えるのではないでしょうか。
樹林帯から時折見ることの出来る周辺の山々の雄大さと美しさ、そして繊細さを満喫しながら、今日は楽しく歩いてきました。

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 ( 河 野 )

平成21年9月21日(月)

澄んだ青空が広がる素晴らしい天気です。
このところ朝晩はグッとの冷え込むようになりました。

木の葉も色付きはじめ、いよいよ秋めいてきています。今年は夏の前半の天候が不順だったためか、現時点では色付き具合の悪い葉がやや目立ちます。これからの気象条件が良い方に作用し、きれいな紅葉となることを願っています。

草紅葉が進み、ゴゼンタチバナの赤い実も目を楽しませてくれます。
一足早く秋を感じられる山道をのんびり歩くと、同じ登山道を歩いていても夏とはだいぶ違った印象を受けます。秋の登山は、きのこや木の実、紅葉等を楽しみながら、ゆとりを持って歩く登山がお勧めですよ。

秋といえば西穂写真展の季節。今回は第6回目の開催となりました。
お客様に出品していただき、お客様に審査員となっていただく親しみやすい写真展として、皆様に楽しんでいただいております。
写真よりも投票者プレゼントの方が気になっているお客様もいるように見受けられますが...
出品作品を眺めるだけでなく、御自身で出品したり、好きな写真に投票したり、写真から他の季節の様子を学んだり、プレゼントの抽選に一喜一憂したりと、多様な楽しみ方ができるのが、この写真展の魅力です。

ぜひ、一度ご覧になってください!

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 ( 粟 澤 )

平成21年8月7日(金)

「 ピラミッドピークの先の鎖が緩んでいる 」 との情報が登山者から寄せられたため、事実確認のためパトロールを兼ねて現場まで行ってきました。


鎖に異常はなく、誤報だと確認できて一安心しましたが、やっと天気が良くなったために独標から先に足を伸ばすお客さんの数も予想以上に多く、そちらの方が心配でした。


稜線ではトウヤクリンドウが見頃を迎えようとしています。独標付近から見られるようになり、ピラミッドピーク手前の沢筋にも咲き乱れ、なかなか見事です。今年はトウヤクリンドウの当たり年で、例年よりもたくさん咲いているように思います。


ピラミッドからの帰り道は登山者が多いために、いつものように駆け戻ることはできず、山荘までもどるのには結構時間がかかりました。



右の画像は独標の山頂側斜面を多くの登山者が登っているところですが、見ていて心配な方も多く見受けられます。
天気が良いと目標地点よりも、ついつい先まで足を延ばしてしまいがちですが、御自身の経験と体力をよく鑑みて安全な登山を心がけていただくようお願い致します。

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 ( 粟 澤 )

平成21年6月2日(火)

久々の小屋番日記となってしまいました。間隔が空いてしまい申し訳ありません。

後藤主任とともに、西穂山頂まで登山道の様子を見がてら、色あせた道標に塗料を塗りに行ってきました。真青な空のもと、山頂までの道のりは仕事とはいえ、どこかウキウキするものがあります。

6月に入り、山の姿も刻一刻と変わってきています。残雪はみるみるうちに融け、懐かしい夏の登山道がすっかり姿を現しました。西穂は槍・穂高連峰の中でも南西端に位置する地理的条件も影響し、比較的早めに稜線の雪が融けます。

上から2番目の画像は、ピラミッドピークから山頂方向を撮影したものですが、写っている雪渓のうち登山道にかかっているのは上から3番目のものだけです。ここを通過する際はスリップして滑落しないように注意しなければなりませんでしたが、雪渓の際の岩が露出している部分をできるだけ上まで登り、雪渓は上部をトラバースするようにして通過しました。

山頂の道標を塗り終え、一休みする時間は至福のひと時です。澄んだ空のもと、今日は槍ヶ岳も一段とくっきり見えていました。

山頂からの帰り道、独標〜丸山間の登山道では、丸太に防腐剤がきれいに塗られていました。午前中にスタッフの女の子達が頑張って行った仕事です。

夏山シーズンが近づくにつれ、登山客の皆様を迎える準備も着々と進んでいます。

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 ( 粟 澤 )

平成21年2月6日(金)

このホームページや山岳書籍等で冬山に興味を持ったけど、「雪山は怖いなぁ〜」とか「初めてだからどうすれば良いのか分からない」と言って諦めていた方、結構いらっしゃるようです。

私がお勧めするのは「信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ」が主催する初心者向けのツアーです。少人数制で道具のレンタルもあり、山小屋が初めての方、雪山が初めての方も安全に楽しむことが出来ると思います。笑顔の素敵なガイドの小野田さんは当山荘で我々と共に越冬した経験もありますので、山荘周辺はまさに庭状態。道具の使い方や雪上での歩行技術は勿論、周辺の山々の名前や情報に至るまで、とっても親切丁寧に教えてくれますよ!これから山のステップアップを目指す方にはとても大きな一歩になると思います。

詳しくは「
ツアー山行のご案内」をご覧になって、是非ご参加下さい。

皆様のお越しをお待ちしております!

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 ( 後 藤 )

平成20年9月30日(火)

夏のアルバイトとして頑張った阿部・武石 両名が無事期間満了となり下山します。

入山したての頃はどこか頼りなさそうだったアルバイトの仲間達も、下山する頃には山での生活にもすっかり慣れ、右の写真のように表情にもたくましさ(ふてぶてしさ?)が見て取れます。

秋が深まっていくにつれ女性従業員も徐々に減り、11月上旬には越冬する男性スタッフのみとなって厳しい冬に挑みます。

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 (  粟 澤 )

平成20年7月27日(日)

午後3時過ぎから2時間近くに渡り、凄まじい雷雨に見舞われました。

山の雷は里のものとは比較にならないほどのエネルギーを持っていますが、日ごろ雷に慣れている私たちでさえ、今日の様子には驚かされました。

突然風速20メートルを超えるような冷たい風が吹き付け、横殴りの雨と近距離で起きている雷が山荘を襲いました。これだけの長時間、遠ざかることなく非常に激しい状態が継続しましたので、マルチセル型の巨大雷雨ではないかと推測していましたが、これほどのものは初めて経験します。

山荘周辺の色々なものが吹き飛び、テントが壊れてしまった方もおられました。雷雨の中、大勢のお客様が登ってこられましたので、怪我人がでなかったことが幸いでした。

雷雨の過ぎ去った後は、一転して鮮やかな夕焼けとなりましたが、上空を強い風が吹いているためか、台風の後のような独特の色や形の雲が多く発生していました。

翌28日は午前8時前からまたまた雷雨。昨日のような突風はありませんでしたが、ロープウェイが一時運休となり、稜線を歩いていたお客様達が、命からがら戻ってこられました。

今回の雷は非常に珍しいものですが、これは別にしても登山中の雷は非常に怖いもの。ゴロッときそうだったら無理をせず、安全な場所に避難してください。

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 (  粟 澤 )

平成20年7月7日(月)

本日は七夕です。
皆さんはなにか願い事をされましたか?
山はガスってしまい、星空どころか一寸先は闇といった感じです。
織姫と彦星も久しぶりの再会ですから、二人きりにしてあげようじゃないですか。

さて、いよいよ山のシーズンがやってきました。先週末から生ビールとソフトクリームの販売が始まりました。従業員の女の子は、毎年やってくる新製品を味見と称してはなめています。ソフトクリームの味に関してはうるさい女の子が売店にいますので、味に迷ったら聞いてみてください。もちろん冷えた生ビールもありますよ。
山の予定の中に「西穂山荘で生ビールを飲む」という項目を作って置いてください。

そうそう、どの商品にも、もれなく笑顔がついてきますから。

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 (  明 石 )

平成20年4月20日(日)

稜線の状況を見に、今シーズンから復帰した河野、めでたく越冬を達成した大根田の両名とともに独標まで行ってきました。

この時期としてはまだまだ積雪量が多く、丸山ではようやくハイマツが顔をのぞかせてきた程度です。

丸山から独標に向かう斜面は、最下部でやっと石が露出してきたものの、大部分が雪に覆われています。

夏にはお花畑が広がる斜面の辺りまでは、天候が良ければ快適に登れますが、独標に近い上部では信州側に雪庇が張り出しているので注意が必要です。

独標へ登る最後の岩場では、ルートにあたる場所はまだほとんどが雪に覆われています。今日は気温が高く、日中はかなりザクザクした雪でしたので雪面が安定せず、上りはまだいいものの、下りはより慎重さが求められ、一瞬も気を抜けない状況でした。

独標の上には、この時期としてはかなり多めの雪が残っています。山頂方向を眺めても、「今年は多いなぁ」 という感じです。

今日は気温が高かったため、独標の上にいるときには、近くの沢筋で雪が流れる「 サラサラサラサラ・・・」 という音が絶え間なく続いており、このような日は、沢に近いルートを歩かれる登山者は雪崩に注意が必要です。

気温が高い日が続けば、稜線の雪はあっという間に消えてしまうため、ゴールデンウィークの後半には状況はだいぶ変わることと思いますが、現段階では丸山より上へ登られるお客様は冬山装備が必要です。

この時期にまだこれだけ真っ白な山並みを堪能できるのは、ある意味では非常に恵まれており、天気が良ければ満足度の高い登山をお楽しみいただけることと思います。特に山の写真を撮られる方は大変嬉しいことと思います。その反面で登山自体のグレードは上がり、いつも以上に慎重さが求められますので、安全面での御配慮をお願い致します。少しでも安全で楽しい登山をサポートできればと思っておりますので、心配な点がございましたらスタッフまで気軽に声をお掛けください。

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 (  粟 澤 )

平成20年3月15日(土)

昨日は吹雪でロープウェイは運休。

今日は一転して快晴となりました。

気温も10度近くまで上がりましたが、日差しが強いため気温以上に暖かく感じます。シャツ一枚で登ってくる人も見られました。

昨晩の降雪で辺りは白銀の世界。除雪機から舞い上がる雪煙が爽快です。

北アルプスは3月中旬頃から晴れる日が多くなるため、週末には大勢の登山客が訪れ、久方ぶりの賑わいをみせるようになります。

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 (  粟 澤 )

平成20年3月3日(月)

今日は “ ひな祭り ” ですが我々小屋番は祝う側でも祝われる側でもないので、何
事も無くお仕事に精を出します。

山本さんが作っているのは手編みのマフラーではなくて、手編みのタワシです。

これで洗うと洗剤を使わなくても、油汚れが落ちるらしいのです。

「 少しは休んだらどうですか 」、と声をかけても、「 これが少しでも自然の為になるなら 」、とバナナを頬張る山本さんでした。

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 (  明 石 )

平成20年2月18日(月)

先週から電話線が故障しており、大変ご迷惑をお掛けしました。
ようやく天気が落ち着いて来たので、池宮さんと電話線の修理に行きました。


幸い断線箇所は小屋から近く、すぐに見つける事が出来ましたが、何が原因なのか分かりませんが千切れて雪に埋まっていました。


電話線は小屋から上高地まで引いてあります。最近上高地に下山される方はいなかったので、ワカンを履いていても腰まで沈みます。


下ろしたてのスノーシューを履いて意気揚々と歩き始めた池宮さんですが、いろんな
所で転んでいました。体の大きい池宮さんだけ引っかかる落とし穴がたくさんあるようです。落雪もどっさりかぶっていました。


その内風が強くなってきましたが、どうにか作業を終え小屋に戻りました。
普段は気づかないストーブのありがたさに心がほっとした一瞬でした。

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 (  明 石 )

平成20年2月11日(月)

冬の北アルプスは来る日も来る日も吹雪が続き、容易に人を寄せ付けてくれないのが常ですが、昨年に続き今年の冬も様子が違います。

厳しい北風が吹きつける日が少ないため、雪庇(せっぴ)があまり発達せず、エビのシッポも大きくならないので天気が良いとすぐ融けてしまいます。

例年は山荘付近の樹林帯には3m以上の雪が積もり、山荘から上の稜線にはあまり積りません。
これは強い風で雪が吹き飛ばされてしまうためで、特に独標から上では岩が露出している箇所も多いのですが、現在は新雪が結構積もっています。

ここ数年は気候の変動が大きい気がするので少々心配になってしまうのですが、登山者には恵まれた条件となり、山荘を訪れたお客さん達も大いに満足されているようです。

今日も真っ白な山並みが登山者を出迎えてくれました。
丸山ではシュカブラ(雪上にできる風紋)がとても奇麗です。

日中はポカポカと暖かく、気温が上がるため、丸山ではまるで春のようにハイマツの隙間にポッカリと穴があき、まるで落とし穴のようです。

写真教室でお越しのお客さん達がシャッターをきる姿にも熱がこもっていました。

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 (  粟 澤 )

平成20年1月25日(金)

24日は冬らしい天気となり、しっかり雪が降りました。
25日は登山道の様子見を兼ねて、池宮・山本・大根田の三人にはお風呂に行ってもらいました。
冬の楽しみと言えば、やっぱり仲間と力を合わせてのラッセルですよ!自分ではどうすることのできない状況に道を阻まれながら、それでも前に進もうともがく姿こそ、冬山に挑む者の最大の見せ場では無いでしょうか。

私はお留守番です。
窓が結氷していました。まるで植物が茎を伸ばしたような形です。窓によっては葉を広げているような物もあります。冷たい空気の流れと言うか、寒さの伝わり方がよく分かり、たまたま出来た模様がそういう形をしていたことに、自然の流れとかそういう物を感じて胸が高鳴ります。

「小屋の中に雪が降る」
窓に付いた氷は雪とは呼ばないのかもしれませんが、まあ似たような物ですよ。これがなかなか曲者なのですが、良くないですか? 上のセリフ。
誰が言ったかは秘密です。

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 (  明 石 )

平成20年1月17日(木)

山荘にお風呂はありません。
できることといえば濡らしたタオルで身体を拭くくらいなものですが、冬になると、そこにいるというだけで貴重な水を使うのはもったいなく感じます。

というわけで、従業員は数日に一度下山します。お風呂に入る為、正確に言うなら温泉につかる為です。野菜など必要な物は、この時いっしょに歩荷(ボッカ)してしまいます。

この日は、私(明石)と最近ケガから復帰した池宮さんの二人です。12日に降った雨で、雪面はしっかり凍っています。さらに先日降った雪がうっすら積もっているので、滑りやすい事この上ありません。トレースを外れて転んでしまえば、どこまでも落ちてしまいそうに感じます。慣れているとはいえ、特に下りは慎重になります。

身体の大きい(重い)池宮さんは何気ない場所で膝まで埋まっていました。

冬の歩荷は楽ではありません。重い足を動かしてくれるのは、下りは温かい温泉の為。上りは、そうですね、小屋で待っている仲間と、頑張って登って来てくれるお客さんの笑顔の為、ですかね。

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 (  明 石 )

平成19年12月25日(火)

みなさまクリスマスはいかが過ごされたでしょうか?
街の賑わいからは程遠い西穂山荘でも、ささやかながらワインとケーキをサービスさせて頂きました。消灯後の静けさといったら山の下では考えられないほどで、聖夜を静かに向かえるには、これ以上の場所はないのではないでしょうか。一人の方もカップルもグループもキリスト教徒も仏教徒も、どなたも楽しめるイベントを目指しております。ぜひ、クリスマスは西穂山荘で!

さて、冬期はなかなか晴れ間を見ることが出来ませんが、年がら年中山にいる小屋番はその少ない機会に出逢うことが出来ます。初めて山小屋で冬を過ごす山本さんと大根田さんは、夕焼けを見ると興奮して飛び出していってしまいます。お手伝いに来てくれている桑原さんも、二人に連れられて丸山まで登っていました。

え? 私? 私、明石は小屋で留守番です。見る物全てが貴重な雪の世界でのんびり過ごすのも、なんとも贅沢だと思うのです。小屋番をしていなければ観られない景色を見る度に、これだから小屋番はやめられなくなってしまうのです。
 

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 (  明 石 )

平成19年10月19日(金)

昨日、遅い初雪が舞い、今日も小雪がちらついています。

紅葉も徐々に下の方へと移動していき、風の音も寒々しく感じるようになってきました。

里ではやっとこれから秋が訪れてくるところですが、北アルプスでは既に冬がすぐそこまで来ています。

北アルプスの稜線で唯一通年営業している当山荘では、着々と冬を迎える準備が進んでいます。西穂高では11月から4月まで、一年の半分近くが冬となります。

冬の北アルプスは厳しいがゆえに、小屋に入ったときにホッとできることが何より大切です。暖かくお客様をお迎えし、長い冬を乗り切るために、小屋のスタッフは工夫を凝らしながら今から一生懸命準備しています。
 

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 ( 粟 澤 )

平成19年10月7日(日)

今年の天候は不順だったので紅葉はあまり期待していなかったのですが、時期は遅れているものの、秋晴れの空に映える錦の山肌は、思っていたよりイイ感じになってきました。

今週やってきそうな台風の影響が心配ですが、丸山から見下ろすと信州側に群生するダケカンバの色付きはもうちょっとといったところなので、週末には楽しめるかもしれません。

上高地側登山道の舟窪あたりも、だいぶ紅葉してきました。

三連休ということもあり、小屋の前はご覧のように人・人・人です。
昨日お泊りのお客様には、だいぶ窮屈な思いをさせてしまいまして、申し訳ありませんでした。独標にも人の波が押し寄せ、北飛のパトロールの皆さんも交通整理に大忙しだったようです。

今シーズン最後の大賑わいとなった連休でしたが、素晴らしい天気に恵まれ、皆さん気持ち良く山歩きを楽しめたことが何よりでした。
 

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 ( 粟 澤 )

平成19年9月19日(水)

柳原・中村・内藤の美人スタッフ(?)3名のガイド役と道標修繕を兼ねて、西穂高の山頂まで行ってきました。
9月に入ってからはグズついた天気の日が多く、青空は久しぶりです。

山荘あたりはガスの中でしたが、標高2500m以上の稜線では、信州側で時折ガスが湧き上がるものの、終日雲海が広がる素晴らしいお天気でした。

イワベンケイが赤く染まり、秋の気配を感じさせます。
しかし、木々の紅葉はこれから始まるところといった感じで、例年よりも遅れそうです。


以前、誰かに傷つけられてしまった山頂の道標を、やっと修復することができました。

穴だらけにされてしまった文字の部分をなんとか元に戻し、翌日はスタッフの明石が塗装をするために、また山頂まで登るという二日がかりの仕事となりましたが、ほらこんなにきれいな道標が復活しましたよ!

山頂まで登り、この道標とともに記念撮影をするのを楽しみにしている方も大勢いらっしゃることと思いますので、大切にしていただくよう、切にお願い致します。
 

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 ( 粟 澤 )

● 平成19年6月27日(水)

雪が融け、気温も上がってくると、山では様々な変化が見られます。

可憐な高山植物が咲き乱れ、山々も雪で覆われていた猛々しい岩肌をあらわにしてきます。

しかし、なかなか気が付きにくい小さな変化もたくさん起こっているんですよ。

「 こんなのいたかな?」 と思うような小さくて色鮮やかな虫たちや、不思議な姿のきのこ等を見つけながら山歩きをするのも、この時期の楽しみ方の一つではないでしょうか。

そういえば、今年は葉が枯れている熊笹を非常に多く見かけます。

熊笹の寿命は60年以上と言われているのですが、はたしてこのまま枯れるものが多いのか注視しています。

今年も独標手前にあるお花畑に柵を設置してきました。

以前は近くまで行って花々を眺めることができたのですが、お花畑の中に大勢の人が入ることにより踏み跡ができてしまったため、許可をもらって立ち入り禁止としました。

このまま放置しておけば踏み跡は更に広がり、そこから土が流れ出して、お花畑がどんどん荒廃してしまうからです。

せっかくのお花畑を近くで見ることができないのは残念ですが、美しい自然を後世に残す為、ご協力をお願い致します。
 

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 ( 粟 澤 )

● 平成19年6月18日(月)

今日は本来なら研修登山に行く予定でしたが、天候が悪いために中止し、山荘周辺で高山植物等の勉強会を行いました。

今年のスタッフは、山や鳥、植物等の自然に興味のある人達が揃っているため、小雨の降る天気の中、皆楽しんで学んでいました。

6月下旬から7月にかけては、高山植物が次々と開花するとともに、動物や鳥、昆虫達も活発に動き始めます。

雪が融け、山はいよいよ活気に満ちてきます。
 

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 ( 粟 澤 )

平成19年6月17日(日)

夏の間開設される 「 東邦大学医学部西穂高診療所 」 の責任者、中野先生が今年の開設に向けた準備のため来られていたので、山頂までご一緒しました。

診療所の皆さんは開設期間中ずっと診療所内にいるわけではなく、まれにではありますが事故現場まで同行していただくこともあります。

中野先生のように、山をよく知る先生がおられると、私達も非常に助かるのです。

山頂に着くと、ショッキングな出来事が!

昨年も山頂の道標に勝手に看板を取り付けた人がいましたが、今年はなんと道標自体が傷つけられていました。

皆がここで写真を撮るのを楽しみにしているのに...心が病んでいるのかなぁ。

山へ登ったときに今日のような青空と遭遇できれば、爽快な気分になれると思うのですが...

早めに修復しときましょう!
 

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 ( 粟 澤 )

平成19年6月5日(火)

そろそろ野菜が乏しくなってきました。男性陣は歩荷(ボッカ)です。
ベテランの明石隊長の元、今年の新人スタッフが意気揚々と臨みます。

歩荷は本来たいへんな仕事ですが、この時期は残雪があるため、同じ重量を背負っていても無雪期よりも更に重労働となります。
また、慣れないうちは雪の下が空洞になっているところを踏み抜いてバランスを崩し
たり、雪に足をとられて滑ったりして、余分な体力を消耗してしまいます。

しかし、厳冬期に多量の新雪が降ったときの大変さはこんなものではありません。越
冬するスタッフは、想像を絶する厳しさの中で頑張っているのです。

最後の急登は頑張りどころ。背負子(しょいこ)が肩に食い込み、息も上がります。
もう、ひと踏ん張り!

小屋では女性陣がお出迎え。仲間の笑顔に疲れも吹っ飛びます。



さてさて、これで終わりではありません。

午後は当ホームページの 『 登山道情報 』 に掲載する画像を撮影する目的で焼岳方面へ行くので、新人スタッフ5名も研修のために同行してもらうことにしました。今度は女の子達も一緒です。

焼岳へ向かうルートは、日当たりの良い場所のほんの一部だけ、雪が融けて登山道が出ていますが、大部分はまだ雪の下です。

比較的なだらかでアップダウンを繰り返すルートなので、雪のある時期は視界が悪いと方向感覚を失い、迷いやすくなります。

実際に自分の足で歩き、目で見なければ、お客さんにも正しい説明をすることはできません。
山の様子をよく知るには、様々な季節に繰り返し歩いてみなければ、なかなか分かるものではありませんが、みんな真剣に取り組んでくれていたので、今年のスタッフもこれから立派に成長してくれるものと期待しています。

長い冬の間、雪と氷の世界に埋もれていた衣笠の池も、ようやく姿を現してきました。
あと半月もすれば焼岳への登山道も安心して通れるようになるでしょう。

今日の登山研修は割谷山までで終了。往復2時間半の研修でしたが、男性陣は午前中に歩荷まで行っているので、結構疲れたのではないでしょうか?
でも、元々山が好きで働きに来てくれた仲間達ですから、「 楽しかった!」 と元気に言ってくれました。

なかなか、頼もしい連中です。
 

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 ( 粟 澤 )

平成19年5月28日(月)

昨天気が良いのでウキウキした気分で外作業です。

今日は小屋の壁に防腐剤を塗っていきます。
冬の間中雪に埋まっているので、どうしても痛みがひどくなってしまうんですよね。

お手伝いをしてくれるのは篠原さんです。
カッパに長靴、ゴム手袋で完全武装。
「いままでこんな格好したことない」 だそうです。
似合ってますね。 
名付けて「アーマード篠原MK1」。

ですが悲しいかな、どうしても身長が足りません。頑張って背伸びをしてもだめです。

危ないので高いところは私、明石に任せてもらいます。
怖くて足が震えながらもカメラを向けられれば 笑顔! です。

苛酷な環境に耐えているのは人だけではないんですね。

小屋を訪ねてこられる方がいるかぎり、スタッフ一同頑張って小屋を守っていきます!
 

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 ( 明 石 )

平成19年5月16日(水)

昨日、ヘリコプターによる荷揚げ作業が終了したおかげで、今日の山荘はのんびりムードです。小屋の前では、山荘スタッフによる女性1名対男性3名の卑怯(!?)なハンディキャップ雪合戦が行われています。

今日は予約も少なく、一日穏やかな天気が続きそうなので、恒例の研修登山を行うことにしました。午前中は山荘の看板娘・大友さん。午後は今年の新人、池宮君と篠原さんの2名、と二回に分けて残雪の残る独標に挑みます。

今年は稜線の雪が多く、5月中旬だというのにまだ雪が残っています。安全の為、全員ハーネスを着けさせ、状況次第ですぐに確保できるようにして連れて行きました。

昨日も降雪があったため、朝の段階では登山道の7割程度が雪に覆われており、大友さんにはアイゼンワークを学ぶため、終始アイゼンを装着して歩いてもらいました。

しかし、強い日差しで雪は驚異的な早さで融け、午後の研修を行う頃には登山道の雪はほとんど消失し、2割程度になってしまいました。(※ 注 登山道は尾根上にあるため早く融けますが、登山道以外の場所にはまだたっぷり残っています。)そのため、池宮君・篠原さんの両名は、最後の岩場こそ安全のためザイルで確保したものの、アイゼンを着けることなく、午前中に比べればだいぶ楽な状態で登ることができました。

このように、雪の溶け出す頃というのは、天候によって状況の変化が激しくなります。これは秋口の雪が降り出す頃にも同じことが言えます。
昨年の10月9日の日記をご参照ください。)

こういう時期に登山をする場合は、様々なケースを想定し十分に準備していないと、思わぬ危険に遭遇することにもなりかねません。直近の情報をよく収集して装備に十分気を配るとともに、状況が変化した場合には、個々の力に応じた慎重な対応が求められます。
 

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 ( 粟 澤 )

● 平成19年4月29日(日)

昨日は10時過ぎから雷と突風に見舞われ、大変なお天気でしたが、今日は朝からスッキリと晴れました。

昨日降ったばかりの雪の白さが紺碧の空に映え、息を呑むような壮観な景色です。

連休前半の中日ということもあり、それなりに賑わいましたが、このお天気のわりにはたいした混雑にはならず、お客さんもどこかノンビリムードです。

日向ぼっこにはこれ以上ないほどの穏やかな陽気ですから、皆さん外に出て、それぞれのスタイルでくつろいでいます。

少し前までカチカチだった稜線の凍結具合が心配でしたが、気温が上がったこともあり、アイゼンはよく効いたそうです。

それでも、奥穂へ縦走する予定だったお客さん達は、西穂山頂で引き返してこられました。山頂から先の雪の多さに、あえて無理しないと判断されたようです。

目的を今日の山の美しさを満喫することに切り替えられたようで、小屋の前で一杯やっている姿は余裕が感じられ、頼もしく感じました。安全に登ってこそ次があるわけですから、こういう判断は大切なことですよね。
 

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 ( 粟 澤 )

平成19年4月24日(火)

今日は今年のニューフェイス篠原さんの入山日です。

春の日差しで柔らかくなり始めた雪の道を、小屋目指して登ります。

最初の小ピークを登りきると、山荘がすぐそこに見えます。
しかし、道はまだまだこれから。自分のペースで歩きましょう。

 

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急登の手前まできたら小休止。
ここからが正念場です。
 
樹々に隠れて見えづらかった空がポッカリと見え始めたら、森林限界が近づいています。 山荘まではあと少し!ガンバロウ。

 最後の斜面を横切ると山荘が姿を現します。 一足先に入山していたもう一人の新人、ジャンボ池宮とご対面。 明後日にはベテラン二人も入山し、山荘の中も徐々に賑やかになってきます。
 

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 ( 粟 澤 )

平成19年3月26日(月)

ロープウェイまでのルートは、降雨後の冷え込みが思ったほど無かった為にカチカチ・ツルツルにはなりませんでしたが、軽アイゼン程度あると安全に楽しめると思います。

登山道を外れると、場所によっては膝以上まで潜り非常に歩き難いです。

小屋の中にテンが・・・!? 

撮影に成功しました!

今週は春休み最終週とあって平日でもそれなりに賑やかです。

 

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 ( 後 藤 )

平成19年3月10日(土)

数日前の天気予報では土曜日から下り坂とのことでしたが、昨晩から快晴となり、満天の星空と入れ替わりに太陽が力強く顔を出してくれました。

雪景色に朝の光がふりそそぎ、青空とのコントラストがきれいです。

東海・北陸エリアで放送されたNHKの皆さんによる生中継もバチッリでした。

昼頃から雲は出てきたものの、昨日に引き続き風のないポカポカ陽気となりました。

こんな陽気でなければありえない、大胆に寝転ぶお二人をご覧下さい...

 

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 ( 粟 澤 )

平成19年3月9日(金)

山岳中継研修を行っているNHKの皆さんと同行して独標まで行きました。

独標にはしっかりと雪が付いています。今日の雪の状況では、下山時にちょっとザイルが欲しいかな?という感じでした。

今年は暖冬の影響で山荘から下の樹林帯の積雪量は大変少ないのですが、そのわりに稜線の雪は多いように思います。例年の冬なら稜線では強風が吹くため、雪が降っても吹き飛ばされてしまい、ピークにそれほど積もることはありません。今年は冬型の気圧配置にあまりならないために強風が吹く頻度が少なく、降雪量が少ないわりには尾根やピークに雪が付いているのではないかと考えています。

今日は風もなくとても穏やかな天気で、NHKの皆さんも全員みごと冬の独標登頂を果たされました!

 

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 ( 粟 澤 )

平成19年1月31日(水)

暖冬の影響で山荘周辺の積雪量は、今日現在で1m80〜90cmといったところです。豪雪に見舞われた昨年は3m20cm。1月末における過去5年間の平均積雪量は2m90cmですので、例年より1mも少ないのです。

そのため、この時期には雪の下に隠れているはずのナナカマドの枝などがまだ雪面からのぞいていますし、登山道の案内看板もまだはるかに高いところに見えます。

冬の厳しい気象条件にならないため雪庇(せっぴ)も発達せず、景色だけ見れば12月末くらいの感じです。登山をするには非常に恵まれた年だとは思いますが、北アルプスの冬らしく厳しいたたずまいからはほど遠く、私としては物足りなさを感じてしまいます。

一番下の写真はロープウェイ側登山道から昨日撮ったものですが、遠めに見ればそれなりに雪が付いてきれいです。いつもの厳しい冬ならば北西から(岐阜県側から長野県側へ)の強風に吹き飛ばされ、稜線には雪が付きにくいため、稜線部分の雪の量は増加しにくく、冬の間に少しずつ増えていきます。しかし、今年は冬型の気圧配置になる日が少なく、例年よりは風が弱くて飛ばされない為か、標高の低い部分の雪の少なさに比べて岐阜県側(風上側)の高い所の雪は順調に増えている気がします。

昨年は異常なほどの豪雪。今年は記録的暖冬。
自然をより身近に感じる私達としては、このところの気候変動はとても心配です。

 

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 ( 粟 澤 )

平成19年1月18日(木)

この日は午前中から雪が降っていましたが、それでも外での作業が待っています。

越冬初体験の榎本君も徐々に除雪機の扱いに慣れてきました。

最初はスローモーションだった除雪機が、まるで意志を持つかのように縦横無尽に駆け巡るように!

言い過ぎ? いえいえ,そんなことはないんです。慣れている人が扱うと驚くほど短時間で除雪が完了します。

しかし、慣れてきた頃が一番危ない時期でもあります。
何事も安全が第一。怪我をしてしまっては、せっかくの楽しい除雪も台無しですからね。


除雪が終わって一服していると、外をテンが走っていました。

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 ( 明 石 )

平成19年1月14日(日)

冬に入りお客さんの数は減ったものの仕事の量は減らず、小屋番日記も久しぶりとなってしまい申し訳ありません。

昨晩から今朝にかけてはスッキリと晴れました。その後、午前中は場所によってガスが出たり抜けたりといった状況でした。

天気が良くなると動物達もはしゃぎたくなるのか、日当たりの良い場所にはウサギの走り回った足跡が見られます。

晴れた朝には気温が下がることが多く、今朝はマイナス17度まで下がり、日中でもマイナス10度でした。


スタッフの後藤主任、村上君と一緒に独標まで行ってきました。

診療所の建物を過ぎ、丸山へ登り始めたあたりから高い樹木がなくなるため、肌を刺す冷たい風が吹き始めます。
これからの時期は凍傷に注意が必要です。

丸山ではエビの尻尾がイイ感じに育ってきました。冬の写真を撮られる方は「そろそろいいかな?」と思っていることでしょう。

独標までのルートは、登山教室の方々が通った後だったので踏み固められており、今日のところは歩きやすい状況でした。

独標手前のピークあたりから雪庇が信州側に張り出してきています。

近くまで行くとガスが風で飛ばされ、岩肌に雪を散りばめた猛々しい冬の独標の姿を目にすることができました。

これから2月にかけての登山は更に厳しさを増していきます。
しかし、どこまで登るかというのは人それぞれです。
「私は山荘までで十分」 「丸山まで写真を撮りにきたんだよ」 という方も大勢いらっしゃいます。
経験や気象条件等を踏まえた上で、無理のないようお楽しみください。

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 ( 粟 澤 )

 

 

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