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 近年、登山人口の増加に伴ない、山岳遭難の数も増加しています。
山での事故は当事者本人だけの問題ではなく、家族や仕事先、命がけで救助に向かう人々等、多くの人達に影響が及びます。貴重な休日を使い、楽しみにして来た登山の最中に、遭難などあってはなりません。安全な登山を最優先に心がけ、「ああ楽しかった。また来よう。」そう言ってお帰りいただけるのが私たちの願いです。

 

● 装備は万全ですか?

 季節・天候等によっても必要な装備は異なります。最低限の装備を持たずに登るのはもっての外ですが、必要以上に持ちすぎた為に、疲労したり、バランスを崩したりして危険な目に遭う人もいます。よく下調べをして最適な装備でお越しください。

● 体調は大丈夫?

 最近、登山中に心筋梗塞等の病気を発症する事故が増えています。風邪をひいていた人が山の上へ来て高地肺水腫になることも・・・

● コース選びは適当か?

 自分の体力・技術を過信していませんか?事前にコースの状況や難易度を調べ、十分なトレーニングを積むことが肝心。登山は準備の段階から既に始まっているのです。

● 当日の天気は?

 西穂の天気を予想するには、岐阜県飛騨地方の天気予報(Tel : 0578-177)を参考にしてください。山の天気は非常に変わりやすく、予報がそのまま当てはまるわけではありませんが、最新の情報を元に判断することが重要です。西穂山荘では随時気象情報を提供していますので、宿泊されたお客様は必ずチェックし、当日の行動予定にお役立てください。

● 山の雷は別物です !!

 皆さんの住む平地の雷と高山の雷は全く違うものと思ってください。雷雲の中にいるのですから、上からだけではなく、横からも下からも雷は襲いかかってきますし、そのエネルギーは段違いです。金属を身に着けていると落ちやすいというのは誤りで、水分を多量に含んだ人間の体そのものが落ちやすいのです。もしも登山中に雷が近づいたら、岩場や稜線から離れ、斜面や窪地などで姿勢を低くして活動が弱まるのを待ち、安全な場所(山小屋等)へ避難してください。また、樹林帯の中では樹木を介して被雷するおそれがあるので、樹木からはできるだけ遠ざかり、姿勢を低くします。

 昭和41年 西穂独標において 松本深志高校の一行が雷にうたれ、11名の生徒が死亡し、13名が重軽傷を負うという大惨事がありました。この事故の教訓は全ての登山者の安全の為、生かされていかなければなりません。

● 保険加入はお済みですか?

 万が一、山で遭難すると、多額の救助費用がかかります。山岳保険以外にも、損保会社によっては安価な旅行保険を登山にも適用してくれます。わずかな金額で大きな安心が得られます。

● 登山計画書を提出しましょう

 入出口を管轄する警察署に必ず提出しましょう。提出がないと、万が一の時 救助が遅れる原因となります。

     <西穂周辺の登山計画書提出場所>
          新穂高温泉 ・・・・・・・・・・ 新穂高登山指導センター
          新穂高ロープウェイ ・・・・ 西穂高口駅 又は 登山口
          上高地 ・・・・・・・・・・・・・・ 登山口 

● もしも遭難してしまったら

 まずは落ち着いてビバークを念頭に置きながら、自力下山が可能かどうか判断します。救助を要請する場合は、無線機や携帯電話(通話可能な場合)で警察や山小屋へ連絡するか、近くにいる登山者に山小屋へ助けを求めに行ってもらいます。

近年、安易に救助を要請する登山者が増え、問題になっています。中には「疲れてもう動けないから、ヘリコプターに来て欲しい。」などという呆れた輩も...ヘリコプターはタクシーとは違います! まずは事故をおこさない努力、次に自分の身は自分で守る努力が必要です。そして、どうにもならなくなってしまったら、遠慮なく救助を要請してください。救助隊は必死に救助活動を行います。

《救助要請する際に最低限伝えること》

(1) 事故の状況
 

・ いつ
・ どこで ・・・ 西穂稜線の場合、長野県側(上高地側)か岐阜県側(ロープウェイ側)かも通知
・ どうしたのか ・・・ 滑落、道迷い等

(2) 遭難者の状況
 

・ 遭難者の氏名
・ 人数
・ 性別
・ 年齢
・ ケガや病気の状況(意識の有無)

(3) その他
 

・ 救助隊の要請 (ヘリコプターを含む)をするのかしないのか
・ 現場の天候 
 (視界が開けているのかどうかは、ヘリコプターによる迅速な救助を行う上で重要なポイントです)
・ 通報者の氏名と遭難者との関係
  (同じパーティーの仲間なのか、たまたま遭遇しただけなのか、等です)

   

 

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